チッペンデールチェア(キングKing)


から100年以上前、ヴィクトリアン末期に製作された、
“チッペンデール”スタイルの高級サロンチェアです。

※こちらの椅子はHC0115 チッペンデールチェア(Jack)4脚 HC0114b チッペンデールアームチェア(Queen)と
セットで入荷しております。何という美しい椅子なのでしょうか・・。

「息を呑む」、「言葉を失う」という形容詞以外、この椅子の「美」を表現する日本語はこの世に存在しないと思います。
興奮を抑えつつこの椅子を客観的に眺めてみると、まず衝撃を受けるのが、そのフレームの細さ・・。

こんなに細い構造の椅子はまず現代の家具ではありえませんし、アンティークチェアとしても稀なシルエットではないでしょうか。

スタイルは、4タイプある“チッペンデール”の代表スタイルの中でも、
最もスタンダードともいえる、“クイーンアン”スタイルを再現したものだと思います。
“チッペンデール”はアンティーク好きの方なら耳にしたことがあるかと思いますが、世界で、そう、最初の家具デザイナーです。
今でこそ、ハンス=ヴェグナーやアルネ=ヤコブセン、チャールズ=イームズなど、
星の数ほどの家具デザイナーが存在し、彼らの作品が“デザイナーズ具”としてブームになったりもしていますが、
実は全て、このトーマス=チッペンデールからはじまったものだったのです。

余談ですが、もともと家具というものは、王侯、貴族たちが金にまかせてつくっていた道楽品で、
庶民にはまったく縁のないシロモノでした。そこでトーマス=チッペンデールは庶民のための家具開発に取り組んだのです。

クイーンアン様式をベースにした、その流れるような美しいチッペンデール・スタイル。
しかし、それは量産化を目的とした、極めて合理的で優れた“工業デザイン”といえるものでした。

そして量産化された家具は、ブルジョア階級に受け入れられ、後に広く世に普及していくことになっていきます。

ちなみに、チッペンデール様式やクイーンアン様式など、18世紀のイギリスの装飾様式は
当時のハノーヴァー朝の君主名より“ジョージアン”と総称されています。

そしてまた、“ジョージアン”は俗に、“イギリス家具の黄金期”とも表現されています。

まさに掛け値なし、最高級のアンティークです・・。

(Buyer/YM)



価格(税込): 67,500 円
参考市場価格: 67,500 円
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