ｲﾝﾚｲﾄﾞﾏﾎｶﾞﾆｰﾁｪｱ
大変美しいｲﾝﾚｲ(象嵌)のﾏﾎｶﾞﾆｰﾁｪｱが入荷しました!
20世紀はじめ､ｴﾄﾞﾜｰﾃﾞｨｱﾝからｱｰﾙﾃﾞｺの時代に製作された英国のｻﾛﾝﾁｪｱです｡
何という､高貴な椅子なのでしょうか･･｡
正装をしていなければ､座るのがはばかられるような椅子ですね｡(苦笑)
こちらは通称“ｽﾌﾟｰﾝﾊﾞｯｸ”と呼ばれるﾀｲﾌﾟのﾁｪｱになります｡
ﾃﾞｻﾞｲﾝﾙｰﾂは19世紀のﾅﾎﾟﾚｵﾝ帝政後のﾌﾗﾝｽで､
“王政復古様式”と呼ばれるﾃﾞｻﾞｲﾝが主流の時代にさかのぼります｡
ﾛｺｺの流れを汲む､とても優美なﾃﾞｻﾞｲﾝですが､
このﾀｲﾌﾟの椅子は､背､座面､脚の全てが独立した構造になっていて､
少なくとも普通の構造の椅子よりも､製作に手間のかかる構造であることはどなたにも想像がつくのではないでしょうか｡
このｺﾝｽﾄﾗｸｼｮﾝでﾃﾞｻﾞｲﾝと強度をﾊﾞﾗﾝｽよく両立させた当時の匠の技には･･･とっても感服いたします!
でも､何といってもこの椅子の見所はｲﾝﾚｲ(象嵌)ですね!
どことなく東洋的で､ｵﾘｴﾝﾀﾙな雰囲気がこの椅子をより一層格調高いものにしています｡
現代のﾏﾎｶﾞﾆｰとは一味も二味も違う､今では見ることさえかなわない､
赤みの華やかな最高ｸﾗｽのｿﾘｯﾄﾞ･ﾏﾎｶﾞﾆｰに､
鮮やかに装飾された､ﾛｰﾀｽのお花のつぼみのﾍﾟﾝﾀﾞﾝﾄには本当に心を打つほどの美しさです･･｡
肩から腰の辺りまで降りてくる､緩やかなｽﾛｰﾌﾟﾗｲﾝにも
丁寧にｲﾝﾚｲのﾋﾟﾝｽﾄﾗｲﾌﾟが入れられていて､何だかとっても感激!
おそらくｵｰﾀﾞｰﾒｲﾄﾞの特別なﾁｪｱと思われますが､
注文したｵｰﾅｰのｾﾝｽの良さはうかがい知れますね･･｡
ちなみにこの椅子は比較的都会にあるｱﾝﾃｨｰｸﾃﾞｨｰﾗｰより入荷したものですが､
こんな素敵なﾊﾟｰﾗｰﾁｪｱ(客間用の椅子)が使われていた家って､どんなお屋敷だったか､
興味がわいてきませんか?
いつか日本も､こんな素晴らしい椅子が溢れる国になっていればいいですね･･｡
(Buyer/YM)
価格(税込):
68,000
円
参考市場価格:
68,000
円
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LOCKON CO.,LTD.