エンジェルバックチェア


無銘の椅子“レザーコレクション”第4弾です!
20世紀初頭、英国で製作された彫刻が見事なハイバック・ホールチェアです。

う〜ん、この色、艶、雰囲気・・。
全く、最高のアンティークチェアですね!

このイギリスらしい格式漂うデザインは、おそらく17世紀末、
オランダから王位に迎えられた国王、ウィリアム3世治世下の家具様式、
“ウィリアムアンドメアリー”様式をベースとしているのではないかと推測しております。

特に、17世紀末当時、貴族の間で人気の高かった、
“ベリウィッグチェア”(かつら椅子)がモチーフとなっているのではないでしょうか。

“ベリウィッグチェア”とは「かつら椅子」の和訳どおり、座った女性の容姿を引き立てるために背を高くして、
トップレイルに植物や王冠などのピアスドカービング(透かし彫り)を施した椅子の呼称です。

でも、“ベリウィッグチェア”と大きく違うのは・・、そう、ご想像通りです。

ネーミングさせていただいた由来、“エンジェル”が装飾された“スプラットバック”(背もたれ)です。

いかにも西欧風のエンジェル・フェイスですが、
小さな翼を持つ“ケルビム”(天使)を表現したものでしょうか。

そして前脚はバロック様式の象徴、お決まりの“カブリオールレッグ”(獣脚)ですね。

でもこちらはちょっと変わっていて、スペイン・バロック風なのでしょうか、
牡牛のひづめのスパニッシュ・フットを採用しています。

牡牛は「神の使徒」を表現しているのでしょうか。

そうすると“ケルビム”の彫刻はただの天使ではなく、
もしかすると、大天使 “ミカエル”・・?

まあ、それはともかく、さまざまな様式と製作者の個性が入り混じっていますが、
全体的にはバランス良くまとめられていて、とても優れたスタイリングだと思います。

かなり名の通ったマニュファクチャーで製作された、
高級オーダーメイド家具だったのではないでしょうか。
誰が、どこを、どのようにご覧になっても、きっとAクラスの評価が受けられる、素晴らしい椅子だと思います。

まさに「無銘の名作椅子!」と断言させていただきます!

神のご加護を受けられそう・・。

(Buyer/YM)



価格(税込): 52,000 円
参考市場価格: 52,000 円
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