スミス エンフィールドSmiths Enfield グランドドータークロック

英国1930年代のスタイリッシュな“グランドドータークロック”です。
勘の鋭い方はお写真でお分かりかと思いますが、そう、ただの置時計ではありません。
英国を代表する著名な時計メーカー、“スミス”Smiths社製(!)のフロアクロックになります。
といっても、日本で“スミス社”をご存知の方はそう多くはいらっしゃいませんよね。
そこで、英国スミス社の歴史を少しだけ紐解いてみます。
・・1851年、一人の時計職人が、自らが製作した時計や精密器具のお店をロンドンにオープンしました。
その職人の名は“サミュエル・スミス”と言います。
サミュエルの時計店は彼の息子、サミュエル・ジュニアが引き継ぐと急速に拡大を始めました。
彼はロンドン中心部に3つの店舗を構え、1899年には有限会社 S.Smiths&Son Ltd.を設立。
それは未来の巨大な“スミスグループ”の幕開けでした。
当時、自動車用時計の供給をはじめたスミス社は、「自動車の普及」という時代の流れに乗ることになります。
そして1904年には英国で初めて速度計をデザインするなど、著しい発展を遂げました。
さらにその後、スミス社の事業は航空、海洋機器分野にまで拡大し、
1928年の時点では年間100,000個にのぼる自動車用の時計を生産・・。
1932年には、英国で初めて車用電気時計の生産に成功した、”English Clock and Watch Manufacturers Ltd”を買収し
その地位をいっそう確固たるものとしました。
ちなみにEnglish Clock and Watch Manufacturers Ltdの自動車用時計 ”Empire”は、
英国の誇る超高級車 ”ロールスロイス”にも使用されています!!
・・なんて長文すみません。
スミス社の華麗なる歴史は、まだまだこのページではとても語りつくせないほど続きますが、
話を本題の“Smiths Enfield”のいきさつに移りますので、もう少しお付き合いください。
・・1903年、サミュエル・ジュニアが設立した3店舗のうち、ストランド通りの店舗マネージャーには
彼の息子、サー・アラン・ゴードン・スミスを迎え入れました。
そしてその後、小売店としてのS.Smiths&Son Ltd.は1930年まで続きますが、
1931年になると、サー・アラン・ゴードン・スミスはS.Smiths&Son Ltd.の時計部門として、
”Smiths English Clocks Ltd.”を設立。
世界で初めて「同期電気時計」の生産を成功させ、同年(1931年)市場に投入しました。
そうして時計メーカーとしての地位を築いたスミス社は、それ以降有名時計メーカーを次々に買収し、
さらに拡大発展していきます。
”Enfield Clock Co.”もスミス社に買収された、そんな英国の著名な時計メーカーのひとつでした。
スミス社の軍門に下ったEnfield社は、1948年には完全にスミス社グループに吸収合併されてしまいますが、
1930年代後半から1940年代のわずか10年ほどの間に生産された時計については、
”Smiths Enfield”のダブルネームで、その名をまだ残しています。
おそらく企業力では勝っていたスミス社も、時計のブランド力ではまだまだ“Enfield”に一日の長があったのでしょう。
・・ご覧の時計は正にその時代に生産された、紛れもない希少な”Smiths Enfield”のダブルネーム・クロックなのです!
価格(税込):
45,000
円
参考市場価格:
45,000
円
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LOCKON CO.,LTD.