ウォルナットカップボード

1930年頃に製作されたイギリスのカップボード(食器棚)です。
ウォルナット独特の木目が印象的な、高級感漂うカップボードですね・・。
イギリスのアンティークマーケットではこのような小振りなカップボードを良く見かけますので、
ポピュラーな家具としてなんとなく見過ごしてしまいますが、
イギリスでは家具が大きく変わり始めた16世紀末、その象徴的なアイテムが
このカップボードだったことを知っていましたか?
・・時は16世紀、エリザベス1世の治世下、イギリス国内は安定と発展の時期に入っていきます。
それまで特別な身分だった貴族階級も、
中産階級が台頭するなど国民全体の生活レベルが上がったことで、
特別な存在ではなくなっていきました。
すると大きなお屋敷の屋根の下で主人と使用人がともに暮らす、などということがなくなり、
それぞれの階級の人たちがそれぞれの家で
それぞれの生活スタイルを持つようになっていきます。
そして家具もそれに伴って、それぞれの生活様式で
多種多様に変化していくことになるのです。
家の中で階級を問わず、最重要視された場所はもちろん「食堂(ダイニングホール)」。
家具も背もたれつきの「食堂椅子(ダイニングチェア)」が生まれるなど、
歴史上に「家庭用家具」が誕生するという、大きなターニングポイントを迎えていきます。
そんな時代を背景に、それまで見られなかった家具が登場しました。
・・それがフードカップボード=食料品棚でした。
価格(税込):
32,000
円
参考市場価格:
32,000
円
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LOCKON CO.,LTD.