スーパークオリティ マホガニー ドレッシングスクリーン


今から120年ほど前、19世紀末のレイト・ヴィクトリアンに製作された、
ソリッドマホガニーの3パネル・フォールディングスクリーンです。
英国アンティークのコレクティング・ファニチャーを代表する逸品になります。

・・それにしても、私たちデニムファニチャーも徐々にですが、
アンティークショップとしての「格」が上がってきたようです。
これほどのアンティークを手に入れることができるレベルになってきたとは・・。

なんて、冒頭から手前みそなお話で申し訳ございません!

今まで、「こんなアンティークをサイトに並べて置けたらな・・」と考えていたアイテムが現実に入荷してきて、
つい舞いあがってしまいました。(苦笑)

そう、アンティーク上級者の方ならご存知、
コレクションとして高級オークションなどでもしばしば登場する“フォールディングスクリーン”、
それもヴィクトリアンのソリッド・マホガニーフレーム、機能的なドレッシングスクリーンです。

ところで、少しアンティークで取引される“スクリーン”について解説させていただきますが、
スクリーンには、ファイヤースクリーン、ポールスクリーン、トライポッドスクリーン、
そしてこのフォールディングスクリーンなど、いくつかのタイプが存在しています。

いずれも暖炉の火の粉やすきま風をさえぎったりするために生まれた機能家具ですが、
時代が進むにつれてその機能的な価値は徐々に低下し、
お部屋の空間を魅力的に飾るためのインテリアとして、そのデザイン性だけがどんどん特化して行くようになりました。

そしてヴィクトリアンの末期にはファイヤースペース(居間)において、
メインのインテリア・アイテムとしてその流行はピークを迎えることとなり、
第一次大戦まではそんな貴族趣味の傾向は続いていたようでした。

そんなわけで、コレクションしていた当時の富裕層の人たちの関心は、もっぱらそのパネルデザインの豪華さ。

もともと日本や東洋の「屏風」などの影響もあったのでしょうか、いわゆる「金屏風」のようなシノワズリー風の絵画や
刺繍のシルクパネル、漆の絵画や“パピエ・マーシュ”と呼ばれる塗装技術など、様々な技法や素材を駆使して、
スクリーンはあたかも美術品であるかのごとく、変貌を遂げていきました。

見るもあでやかな、そのような当時の高級スクリーンですが、さすがに「実用アンティーク」を扱っているデニムが、
「宮廷家具」のようなそうした高級アンティークに手を出すことは、用途的にも価格的にもかなわず、
今までは何となく、見かけても門外のアイテムとしか受け止められなかったのです。

ところが、こちら・・。

そう、このフォールディングパネルは、ドレッシングスクリーンなのです。

平たく言えば「お着替えのための目隠し」という事ですが、少し控えめなパターンを織り込んだテキスタイルのパネル部分に、
外の様子を覗くことのできるガラスパネルをバランスよく合わせ、
必要十分な3サイズのパネル高を採用して、使う人のユーティリティにも十分考慮した、素晴らしい機能家具なのです。

もちろん、当時のデザイントレンドは「豪華絢爛」でしたから、そのような芸術的な要素も加味し、
デニムがまさに求めていた、「機能的な芸術品」がここにあったのです!

おぉ・・。

華やかな赤みのあるソリッドマホガニーは、当時の国力を示しているかのような、
植民地の“スパニッシュマホガニー”クラスと思われます。

現代の“ホンジュラス”産クラスの最高級マホガニーとは次元が違う見事な色艶で、
その繊細かつ優美なフォルムを、1世紀を経た今でも歪みすら見せることなく、今尚、端正に保持し続けています。

デザインは典型ともいえる、アカンサスのスクロールデザインをあしらったヴィクトリアンデザイン。

合わせたテキスタイルはシルクかどうかはわかりませんが、
なめらかな肌触りで西欧伝統の文様を織り込んだ上等なものです。

・・いかがでしょう。

近年、日本の住宅事情も様変わりし、20畳を超えるような広い空間のリビングもめずらしくなくなってきたように思います。
現代的にいえば、空間を間仕切りする“パーテーション”の存在価値も上がってきていますね。

さて、そんな時代背景の中、アンティークファンのあなたならどのようなパーテーションに手を伸ばしますか?

アンティーク調のパーテーションですか?
ロールスクリーンなどを天井から下ろしてみますか?
背の高めな薄型家具を代用しますか?

それとも・・こんなスーパー・フォールディングスクリーンをさりげなく置いてみますか・・?

(Buyer/YM)



価格(税込): 207,900 円
参考市場価格: 207,900 円
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