イプスウィッチ スモールワードローブ


今から90年ほど前、イギリスで製作された伝統スタイルのワードローブ(ホールローブ)です。

素晴らしい風格ですね。
“ゴシック”リバイバルの重厚感あふれるデザインです。

“ゴシック”とは中世に広まったヨーロッパ一帯の美術様式です。
主に教会建築に代表されますが、家具などにもそのデザインは影響を与えました。

19世紀以降、ゴシックデザインを復刻した家具がしばしばつくられるようになりましたが、
それらの家具は“ゴシックリバイバル”の家具と呼ばれています。
また、別に“イプスウィッチ”とも呼ばれることもあります。

こちらのワードローブはそのゴシックリバイバル・デザインになります。

荘厳なゴシックデザインながら、全体的に不必要な装飾はなく、
シンプルな“フィールデッドパネル”(前面の羽目板)だけですっきりシンプルにまとめられています。
このあたりのフィニッシュは実際に製作された20世紀初頭、アールデコという当時の時代性によるものでしょう。

上部にはこれもまた“ゴシック”期の特徴的な
“ペディメント”という「上置き」でない「頭頂飾り」がせり出していて、
古来からの伝統様式が踏襲されています。

まさにこれぞ「英国の伝統家具」ってカンジですね・・。

(Buyer/YM)


価格(税込): 96,600 円
参考市場価格: 96,600 円
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