サンダーランド ラスター彩マグカップ A


何と!「幻の古陶」を再びゲットいたしました!
1880年代に製作された、イギリス・サンダーランド産の「ラスター彩陶器」になります!

まさか再び入手できるとは・・。
しかも、前回入荷のお品のお色違いで・・。

えへん(咳払い)。
ということで前回のご説明を流用させていただきます。

こちらは「ラスター彩」と呼ばれる、特殊な技法で製作された19世紀のマグカップになります。

マグカップとしては、ごく一般的な(ほんのちょっと大きめ?)サイズで、
めいっぱい入れて350mlくらい入るような大きさでしょうか、
”カフェオレ・ボウル”の代わりになりそうな、実用的なカップです。

でも・・でも、です。

カップとしてはハンドメイド感あふれる、いい雰囲気のオールドカントリースタイルですが、
それよりも特筆は、この光り輝く赤銅Copperカラー!

この玉虫色に妖しく光る金属彩こそが大変珍しい「ラスター彩」と呼ばれる描写技法なのです!

ラスター彩とは、長くならないように簡単にご説明させていただきますと、
ある資料によれば、「9世紀、西アジアのペルシアで生まれた史上最高の陶芸」とコメントされています。

しかし、モンゴル帝国の侵略とともに13世紀ごろよりペルシア陶器は衰退し、
17世紀にはその伝統技術は途絶えてしまったといわれています。
その後、18世紀以降、その独特の金彩の妖艶な輝きに見せられた人たちが、各国でその技術を復興し、
独自に「ラスター彩」を細々と各地で発展させて、今日まで受け継がれてきた、ということです。

イギリスのサンダーランドといえば、日産の自動車工場があったり、造船で有名な工業都市のひとつですが、
もともとガラスや陶芸の有名な産地でもありました。

ラスター彩はそんな歴史の流れの中でサンダーランドの陶器に取り入れられ、
当地の名産”Sunderland Pottery”として、定着してきました。

ちなみに日本の陶芸家でも「ラスター彩」の伝承者がいらっしゃいます。
「人間国宝」加藤卓男氏です。

加藤氏は古代ペルシャの古陶に魅せられ、日本独自のラスター彩を創出した第一人者で、
英国サンダーランドとも技術交流をもっています。

さて、ラスター彩の説明はこのくらいにして、こちらの陶器ですが、
この、あたかも銅をメッキしたかのような光沢は、ご想像のように銅メッキではありません。

金属を含ませた特殊な顔料で描写した後、極く低温度で焼き上げると、
赤から金色にまで色調が変化して、金属のような光沢を出すそうなのです。

まさにこのような・・。

お写真でわかりにくいかもしれませんが、普通の金属のようなストレートな輝きではありません。
「オパール現象」というらしいのですが、複雑に光を反射して輝いています。

そしてサンダーランド陶磁器の最大の特徴は、“ピンク・ラスター”。

技術的なことは調べきれておりませんが、
内側などのアクセントになっている、ピンクの色彩が、サンダーランドの古陶のアイデンティティになっています。

白地にピンクのアクセント・・とてもキュートです。

確かどこかで聞きかじった話だと、ラスター彩のピンクは、顔料に金とプラチナを含ませると出る、と聞いたような・・。
(不確実です!)

とにかく、ラスター彩らしさの出ているサンダーランドラスターです!
ヴィクトリアンのお品らしい、かわいらしいイングランドのローズ柄で、
コレクションというよりも、ぜひ、日常でご愛用いただきたい逸品です!

アンティーク上級者の方に・・。

(Buyer/YM)



価格(税込): 29,400 円
参考市場価格: 29,400 円
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