ベントウッドバースツール


もはや今となってはレアなアイテムの一つ、旧トーネットTHONETポーランド工場のアンティークスツールが入荷しました。
1960年前後に英国向けに製作された、ベントウッドカウンタースツールです。

※こちらのチェアは2脚ペアで入荷いたしました。

トーネットTHONET社については、以前にもご紹介しましたね。

19世紀半ばにビーチ(ぶな)材の「曲げ木」特許技術を開発した家具メーカーです。
その開発した曲げ木チェアの中でも“No.14”と呼ばれる最量販モデルは、以来1世紀半もの間に、
ミリオンセラーどころか2億脚!もの出荷数を誇る、ケタ違いのベストセラーになりました。

すなわちトーネット社は間違いなく世界で最も多くのチェアを作った家具メーカーという事が出来るでしょう。

このスツールは、その最大のヒット商品“No.14”をベースに、
アンティークだけに見られる“ダブルリングストレッチャー”(脚をつなぐリングが上下2つ、ついています)
を採用しためずらしいモデルで、なかなかシンプル&スタイリッシュなルックスに仕上がっています。

但し、ねじなどはプラスが使われていますので、20世紀半ば以降の製造と思われますが、
ダブルリングストレッチャーは80年代以降は見られなくなっていますので、
大体50年代から70年代のモデルと思われます。

トーネット社は、第2次大戦以前、オーストリア、ドイツ、ポーランド、チェコ等、ヨーロッパに7つもの工場を保有し、
大規模にベントウッドチェアを製造、そして全世界に出荷していましたが、
大戦後はそれぞれの国の政府などに接収されてしまい、その歴史的繁栄期は終焉を迎えることとなりました。

しかしながら、残された工場はトーネットの伝統的な生産技術を継承し、
つい最近まではトーネットチェアはつくられ続けていました。

でも、それももはや過去の話・・。

もはやこのようなダブルリングストレッチャーを持つバースツールは過去の遺品となってしまいました・・。

これは中でも、最もベントウッドチェアに最適なぶなの木(ヨーロピアンビーチ)が大量に採れるといわれていた、
ポーランドの工場で製作されたものです。

そういわれてみれば、フレームが全体的にふくよかで、
力強い感じがしますね。

良いぶなの木だからなのでしょうか・・?

(Buyer/YM)

価格(税込): 10,500 円
参考市場価格: 10,500 円
申し訳ございませんが、只今品切れ中です。


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