トーネットThonet ♯7028 ベントウッドロッキングチェア


かのパブロ・ピカソPablo Picassoも愛用した歴史ある名作椅子、
旧トーネットThonet社のポーランド工場で製作されたベントウッドロッキングチェアです。

おぉ、何と素晴らしきボディライン・・。
完璧ですね。

こちらのロッキングチェアは、家具の歴史を塗り変えたトーネットThonet社が
1860年に発売した商品モデル♯7001の後継モデル、♯7028になります。
ドイツのゲブルダートーネットで”No85”と呼ばれている現代プロダクトのオリジナルモデルにあたります。

それもはめ込み式のケインシート(籐張り座面)ではなく、
オリジナルの「カゴメ編み」(手編み)シートを装備した正規品です!
はっきり言って、相当な貴重品です・・。

デニムも、これだけのチェアを入手できるレベルに達したか、と筆者ひとりご満悦・・。

私感はさておき!

現在巷で製作されているのは、この♯7028(No85)タイプのレプリカが最も多いです。
デザインバランスが良いからでしょうね。

でも、誤解なく。
こちらはそれら全てのレプリカのルーツとなるトーネットオリジナル工場で生産された正規モデルです!!

様々なトーネットの資料にも載っておりますが、
1873年のカタログポスターにすでに掲載されている商品とほぼ同型になります。
チェックしてみてください。

ちなみにこのモデルのロッキングチェアは昨年度、
旧トーネット社のポーランド工場では生産が終了してしまいました。
(チェコではまだつくられているそうです。)

なぜ生産が終了してしまったかといえば、人手にゆだねなければならない生産工程がその原因の一つでした。

つまり、ヨーロッパの経済統合で東欧地区の人件費が高騰してしまったこと。

質の割に安価な商品価格がベントウッドチェアの競争力の源泉でしたが、
それが維持できなくなってしまったことが原因で残念ながら廃番品となってしまいました・・。

そしてさらに追い打ちをかけるように、良質なヨーロピアンビーチ材が既に入手できなくなってしまったこと。

つまり純粋なオリジナルのヨーロピアンビーチでは既に復刻が不可能な商品となってしまったのです。
(もちろんこちらのお品は最も質の良かったころのヨーロピアンビーチと思われます。)

レプリカを見ればわかりますが、曲げ木材1つ1つの長さを短くして構成を変えたり、合板を使用したりして、
全く同じ造形のロッキングチェアは、こちらのロッキングチェア以外、存在していません。

余談ですが、数年前、某家具屋さんでドイツ・ゲブルダートーネット社製♯7001のロッキングチェアレプリカが
壮大な復刻プロジェクトによって製造・発売されましたが、
そのお値段、何と149万円!

いくらなんでも・・。

もともとベントウッドチェアは19世紀に開発されたハイテク家具なのですが、
特殊技能の要らない安価な量産家具、という点がセールスポイントだったのです。

それがこのような事態に・・。

今や、家具界の“ロールスロイス”というべきですかね・・。

(Buyer/YM)



価格(税込): 128,100 円
参考市場価格: 128,100 円
申し訳ございませんが、只今品切れ中です。


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