ニューホールNew Hallスタイル ジョージアン ティーボウルセット


ニューホールNew hall窯とされる、かなり古いティーボウル&ソーサのティーセットです。
今から220年ほど前の英国式硬質磁器になります。

イギリスアンティークといえば、家具と並んで代表分野に上げられるのが、ポーセリン(磁器)。
でもデニムでは、輸送上の都合から、今まであまりポーセリンをご紹介させていただくことはありませんでした。
今回で2度目のご紹介となります。
※あいにくこちらの8点セット中、輸送時に2点破損がございました。
 詳しくはコンディションのコメントをご確認ください。


アンティーク家具がメインの当店では、陶磁器の専門店ほどの「目利き」はありませんが、
それでも家具同様のこだわりをもって、アンティークファンの方のご期待にお応えしいたします!

ということで、今まで当サイトでご紹介した「やきもの」といえば、ポッテリー(陶器)ではサンダーランドマグや、
ストーンウェア(b器)はウェッジウッドのジャスパーウェアなど。

いずれもデニムの感性で選ばせていただきましたが、
今回デニムの感性にピンときたのは、ニューホール窯といわれるこちらのポーセリン(磁器)。

ただその真贋について言えば、おそらくは当時の“ニューホールスタイル”といわれるニューホールの模倣品かもしれません。
といってもあくまで書籍やサイトで調査した筆者の推測であって、ニューホール窯でないとも言い切れませんが。

つくられたのはおよそ18世紀末、1790年頃。
デザインや素材から見て、年代はディーラー情報に間違いはなさそうです。

ちなみに、ニューホールとは1780年代に創業したイギリスの真正硬質磁器メーカーです。
同じ磁器でも、ボーンチャイナとはちょっと成分が違います。

イギリスの硬質磁器は、特許などの権利関係や素材の鉱山の使用許諾などの複雑な事情が絡み、
19世紀初めごろボーンチャイナやフランス式の磁器にとって代わられ、結果、消滅してしまいました。

こちらもニューホールの硬質磁器ではないかもしれませんが、ボーンチャイナ以前の英国式硬質磁器ではあります。
それだけでも貴重品といえるものです。

またニューホールには窯印(マーク)がなく、当時窯元同士が絵付け師や商品自体を融通し合っていたなど、
密接な関係にあったため、ニューホールの類似品が多く出回ったことで「模倣品」と呼ばれるアンティークが存在しています。
つまりそれだけ、このようなティーボウルに関してはニューホールの影響力が強かったのでしょうね。

でも、「模倣品」といっても侮ってはいけません。
模倣品を作った窯元にはあの“ミントン”の名もあるくらいですから。

こちらもその例にもれず、薄く、硬く、軽く、
釉薬のガラス質も均一の艶があり、磁器としての質はとても高いと思います。

絵付けに金を用いるなどの派手さはありませんが、とてもかわいらしいハンドペイントの絵柄だと思います。

光にかざすとうっすらグリーンに抜ける温かみが、
何だか今のニューボーンなどにはなくて、ちょっと嬉しい・・。

(Buyer/YM)



価格(税込): 44,100 円
参考市場価格: 44,100 円
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