ジョージアン ソリッドマホガニーペンブロークテーブル


再び入荷!
英国家具の黄金期、正真正銘、ミッド・ジョージアンのバタフライテーブル、通称“ペンブローク”テーブルです。

今から220年前に作られたものになります。

・・まれにお客様から、「ジョージアンの家具であることを証明できる書類などがあるか」どうか、
お問い合わせをいただくこともありますが、
基本的にユーティリティ・アンティーク(収集目的ではなく利用を目的としたアンティーク)には
残念ながら権威付けされたような証明書や、それに該当するような書類はまずありません。

しかし、いくつも家具を見てまいりますと、おおよそその家具がいつ頃つくられたものか、
大体見当がつくようになってきます。

その年代考証の主要なポイントは4点、デザイン、工法、素材の材質、そして経年の状態変化、です。

それではこのペンブロークテーブルに関しては?
まずそのデザインを見てみましょう。

両側に跳ね上がるフラップのついたバタフライテーブルに、抽斗(ひきだし)収納のついたペンブロークテーブルは、
朝食用のテーブル(ブレックファーストテーブル)として18世紀後半に大変流行しました。

呼び名は愛用していたペンブローク伯爵の名にちなんで、
“ペンブロークPembroke”テーブルと呼ばれるようになったものですが、
後にペンプロークテーブルはその形だけを残し、さまざまなテーブルデザインに取り入れられていきます。

それゆえ、ペンブローク “タイプ”のテーブルは、しばしば見かけられることで、
「これってよくありがち?」なテーブルデザインに思えてしまいますが、
実はそれほど、本来のオリジナル・ペンブロークテーブルは多くありません。

もともとちょっと狭めのフラップがついていて、またリネン収納がつき、
1人か2人で朝食をとるのに最適なサイズのテーブル、としてつくられましたので、
ある意味で特殊なテーブルといえます。
普通に考えれば、そのような贅沢な用途のテーブルを必要としたのは一握りの富裕層だったことと思います。
それゆえ流通量が少ないのでしょう。

事実、アンティークのペンブロークテーブルは高級家具クラスが多く、
コレクタブルズクラスのアンティークオークションではよく見かけるものの、
一般的な実用アンティークとしてはあまり見かけないのでは、と思います。

逆にいえば実用アンティークとして出回っているジョージアンのペンブロークテーブルがあればお値打ち品、といえます。

ちょっと話が横道にそれてしまいましたが、まずテーブルデザインに関しては、
こちら、「朝食用テーブル」にぴたり、です。

次に工法。

見どころはいくつかありますが、最もわかりやすいのが抽斗などの函組みの継ぎ手(仕口)。
大雑把にいえば、18世紀は「包み型」のダブテイル(蟻組み)、19世紀になると現代の蟻組みと同じになりますが、
ハンドメイドの「不揃い型」、20世紀になるとマシンメイドの正確な「揃い型」の蟻組み、と分類できます。

そしてこちらのテーブルの引き出しの継ぎ手は、18世紀の「包み蟻」そのものです。
※下記エキストラフォトをご参照ください。

素材の材質については、これも大雑把にいえば、つくられた時代毎に流行した材料があったということ。
詳細は割愛いたしますが、ジョージアンといえば「マホガニーの時代」。

こちらのテーブルの天板、これだけ大きな面積をマホガニーの一枚板で構成しています。
信じられますか?
今では入手困難な材料、南洋系のマホガニーですら、これほどのサイズ、○万円はすると思います。
しかも無垢なのにほとんど反りや歪みを見せていません。
かつての植民地産の上級マホガニーであることはほぼ間違いなさそうです。

最後は経年変化。
これはもう、見る人間の「目利き力」しかありません。

どのくらい使われたものか、その風合いや色合いを、経験値で持って主観的に判断いたします。
メンテナンスの仕方によっては無垢の家具は新品のように再生されてしまうこともありますので、
このテーブルに関しては「時代感」を残してリフレッシュしています。

・・この古さ、わかりますか?

ということで、デニムの時代考証を信じてください!

日本でいえば江戸中期ごろの作品でしょうか、
間違いなく、数々の歴史の大波を乗り越えてきたテーブルと断言いたします・・。

(Buyer/YM)



価格(税込): 107,100 円
参考市場価格: 107,100 円
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