ウィリアム4世William IVスタイル スーパーマホガニーダブルエンドセティ


かつてないジョージアンの最高級ソファが入荷いたしました!

何と!今から約200年前!
19世紀初期、“レイト・ジョージアン”のイギリスで製作されたハイバックのダブルエンドカウチソファ(セティ)です。

・・これは家具といえるのでしょうか?

人類は今や家具の量産技術をかつてないほどに高め、
日本においてすら、誰もが、どこででも、安価で快適な家具を手に入れることができるようになりました。

しかし、一方、家具が王侯貴族の贅沢品だったころの、一種の「芸術性」は
20世紀に入り、家具の量産化が進めば進むほど、退化していきました・・。

そして、いまではすでにそれは失われてしまったのかもしれません。
このセティを見て、そう思わざるを得ませんでした。

本来の家具職人とはアーティストだったのでしょう。
そしてその作品は間違いなく「美術品」でした。
このセティのように・・。

おそらく19世紀をピークに「家財」としての家具は衰退し、
商業主義とマーケットニーズにより家具は「日用品」として変質したのでしょう。
現代の家具と過去の家具を比較すること自体無意味なことなのかもしれません。

こちらのセティは間違いなく「家財」です。
いや、その家の資産というよりも、決して失ってはならない「人類共通の資産」といった方が良いでしょう。

このセティが人の手で使われて、使われて、そして再生もできなくなり、朽ち果てるまで、
我々は、大切に時代へと引き継いでいく義務があると思います。

・・なんて私感はさておき。

こちらはレイトジョージアン(1812-1830)、ジョージ4世からウィリアム4世の治世下、
いわゆる摂政時代に作られた、リージェンシー様式のリアルタイムなセティです。

まだ当時、イギリスには”ソファ”という家具、というかワードがありませんでした。
両側のアームレストがスクロールバックしているこのような大柄なセティが、
今で言うコンフォータブルな”ソファ”に当たるものでした。

つまり、歴史の新しい家具であるイギリスの“ソファ”としても、初期のものということができます。

“シェーズロング”(寝椅子)を左右対称に2脚つないだような、独特のプロポーションは
中央に見事な笠木の芸術を設けることで調和がもたらされ、
その美しい笠木のラインはアームレスト、フロントレッグへと見事な曲線で統一感を持って引き継がれています。

フロントレッグはカブリオールレッグ(獣脚)に当たりますが、
羽の生えた“グリフィン”(想像上の獅子)を思わせる芸術性です。

あたかもデザインスケッチがそのまま実物に変わってしまったかのような、
そんな、非現実的なプロポーションです。

ピアスドバック(透かし彫りの背)は中央、そして両サイドのバックレストの周囲に配置、
ロココの“ロカイユ”(オーナメントの呼称)をモチーフにしたハイレリーフの素晴らしいアクセントとなっております。

最高級アンティークのみが持つ当時の伝統デザインを忠実に継承しています。

基本的にはイギリス・リージェンシー様式を受け継いだ当時の最先端なフォルムですが、
見てお分かりの通り、その造作の技術については、ほとんど芸術的ともいえるレベルに達しています。

おそらく人類の家具史上、ハンドメイドの家具が最も進歩していた時代に作られた、
最高級クラスのソファといっても過言ではないと思います。

これこそまさに、ワールドプレミアムチェア、時空を超えた世界最高級の“名作椅子!”とご紹介させていただきます・・。

(Buyer/YM)



価格(税込): 399,000 円
参考市場価格: 399,000 円
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