Sea Scape with figures / Water Coulor


19世紀後半に描かれたイングランドの風景画(水彩絵)です。
もちろん複製ではなく作者直筆のオリジナル画になります。

※こちらは2作品1組となっております。

こちらの2作品の作者は "R.C.Browne"。
当時のオリジナルと思われる額装、および作品、ともにサインが入っています。

作品にはそれぞれタイトルがあり、1つには“Staithes”、もう一つには“Off Scarborough”、と印字されています。

ステイテスStaithesとは、スカーバラScarborough地区の海辺の村の名前。
イングランドの北東部、ニューヨークシャーNorth Yorkshireにあります。

こちらの作品は、昨年、イングランドの同じ北東部、タイン・アンド・ウィアTyne and Wearの
アンティークオークションで落札され、デニムの契約ディーラーの手に渡ったものです。

作者、作品、ともに詳細な情報はありません。

わかっているのは、2つだけ。
1つはStaithesという漁村は、19世紀にはイギリスの中でも最大規模の漁獲量を誇る、
大変栄えた街であったこと。

かの有名なキャプテン・クック(ジェームズ・クック)が16歳のころ(18世紀半ば)、
ステイテスの雑貨店で奉公していた、という逸話もあります。
後にイギリスの海軍士官、海洋探検家へと出世・転身した、「海の男」クックの
ゆかりの地、としてふさわしい街だったのでしょう。

しかしそんな繁栄した海辺の要衝、ステイテスも、20世紀に入り漁業は衰退し、現在では観光地となっています。

そしてもう一つわかっているのは、当時より、芸術に関して造詣の深い町であったこと。

かつて、モネ、セザンヌやルノアールなどを信仰するアーティスト集団、
"Northern Impressionists."(北の印象派の人)という一派が、20〜30人ほど、
ステイテスに居住していたそうです。
そして、そのことことが影響したのでしょうか、ステイテスは現在でも学問・芸術に深くかかわりのある街です。

こちらの絵の作者、ブラウンも、その作風から見て、おそらくはその印象派の一派、
あるいは影響を受けた画家、学生だったことが想像できます。

この作品でも伝わる彼のエネルギッシュな描写、見事な表現力は、
きっと地元では画家として優等生だったのでしょう。

また、特別にあつらえたのではないかと思われるギルティング(金箔)の、このアンティークフレームを見れば、
この絵がしかるべき場所に長年鎮座していたことは明らかです。

そしてそのことは、同じエリアのアンティークオークションに出品されていることからも、
創作されてから出品に至るまで、ずっと地元に存在していたことが推測できます。

・・ということで、かなり憶測も混じっていますが、いずれにしても
たった2つの事実だけでこれだけ筆者に想像を膨らませてくれる素晴らしいファインアートです。

小振りなサイズで、2作品ありますので、インテリアのディスプレイにも、アレンジはしやすいと思います。

ぜひエントランスに、書斎に、リビングに・・。

(Buyer/YM)



価格(税込): 60,900 円
参考市場価格: 60,900 円
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