ジョージアン ソリッドマホガニードロップリーフテーブル


英国の家具史上において、最も高品質な家具がつくられていた時代、
18世紀後半「英国家具の黄金期」、ミッド・ジョージアンのドロップリーフテーブルです。

3分割の天板は、大きな拡張板そして中板それぞれがマホガニー無垢の1枚板。

こちらのテーブルにつきましては、今では逆立ちしても製造不可能な家具ですから、
後世へ残していっていただけるアンティーク上級者の方にお勧めいたします。

・・それにしても何だか、妙に大きな天板に、不釣り合いなほど細い脚が、たったの4本。

そんな危うい雰囲気のアンバランスなテーブルデザインに、何だかちょっと、現代人には異質なムードを感じますけど、
それでも・・これが2世紀以上前のテーブルに見えますか?

見えませんよね?

つやつやでピカピカ。
みずみずしいほどです。

さすが「マホガニーの時代」といわれた時代のど真ん中でつくられたマホガニー家具。
はっきりいって、20世紀のマホガニー家具とは質が段違いです!

と、まあ私感はこのくらいにして。
・・こちらはジョージアン当時の典型的なデザインの食卓です。

D型(角の落ちた長方形)の拡張板に、6本脚ではなく4本脚のゲートレッグ。
古くから食卓には、しっかり安定した6本脚のゲートレッグテーブルが使われていたようですが、
おそらく着座するとちょっと脚元にテーブルの脚が邪魔になったのでしょう、
ストレッチャーのない4本脚テーブルが18世紀前半から良く見られるようになったとのことです。

その後、19世紀にはいると、デザインはこちらのテーブルと同じでも、
「朝食用食卓」(ブレックファーストテーブル)としてやや小ぶりに変化していきました。
つまり、こちらのテーブルは、ダイニングテーブルからブレックファーストテーブルに進化する過渡期に作られたもの、
ということになりますね。
イギリスからの年代情報「18世紀末」にもぴったりはまります。

ジョージアンの家具は、多くの方がこうした「時代考証」が気になることと思われますので、
もう一つ、ジョージアンの家具であることを裏付ける情報があります。

それはキャスター。

ジョージアンの家具のうち、1790年から1830年代にかけてはキャスターデザインによって、
おおよそその家具のつくられた年代がわかるのです。

ですので、その家具の時代考証の決め手は、そのキャスターが「当時もの」かどうか。
この点については、その他の工法などの点も含め、下記の「担当職人からのコメント」に譲ることとします。

なので、デザイン的なチェックになりますが、こちらは「先細り脚用の水平キャスター」になります。
これはおおよそ、1785年から1795年頃のキャスターデザインとされています。

ということは、まさにどんピシャリ。
この点でもジョージアンの家具であることは間違いなさそう。

・・なんて、回りくどいこと言わなくても、実物を目の前にすれば、その存在感、
ただものでないことはひと目でお分かりいただける、と思うんですけど、ね。

尚、基本的には実用アンティークですけど、やはり年代が年代ですから
取り扱いにはちょっと気を使っていただく必要はあります。
コレクションクラスのテーブルになりますし。

本物のアンティークとのお付き合いを心得てらっしゃる方に、ぜひお勧めいたします・・。

(Buyer/YM)



価格(税込): 94,000 円
参考市場価格: 94,000 円
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