ジャコビアン ワードローブ


20世紀初頭、イギリスで製作されたワードローブです。

とっても風格がありますね。
“ジャコビアン”と呼ばれるイギリスの伝統様式を色濃く受け継いだ、重厚感あふれるデザインです。

“ジャコビアン”とは17世紀、ルネッサンスの影響を受けた“バロック”というヨーロッパ一帯の美術様式のイギリス版で
ルネッサンス期の様式に比べてそのデザインに独創性、スケール感が強調されたものになっています。

厳密には“ジャコビアン”も1642年のピューリタン革命を境にして、
“前期ジャコビアン”、“後期ジャコビアン”などと呼ばれたりしていますが、
このワードローブに関して言えば、どちらかといえば“前期ジャコビアン”的な印象でしょうか。

“ジャコビアン”期の箱物家具は、“フィールデットパネル”と呼ばれるパネルはめ込み式の扉が多く使用されていて、
このワードローブの前面板がまさにその“フィールデットパネル”になります。

パネルには不必要な装飾はなく、直線基調のモールディングで仕上げられていて、
また、デザイン全体的にも「ひし形&丸ぽち」のアプライドモールディングの装飾だけで
すっきりシンプルにまとめられています。
このあたりのフィニッシュは実際に製作された20世紀初頭の時代性によるものでしょう。

上部にはこれもまた“ジャコビアン”期の特徴的な“デンタルコーニス”という上置きがせり出していて、
下部のチェストも前述の“フィールデットパネル”にストレートレッグという伝統様式が踏襲されています。

まさにこれぞ「英国の伝統家具」ってカンジですよね。


価格(税込): 78,000 円
参考市場価格: 78,000 円
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