ウィンザーチェア


英国ヴィクトリア期の末期、1890年頃から1900年頃にかけて
製作されたウィンザーチェアです。

ウィンザーチェアと言えば、皆さんもうご存知ですよね。
そう、歴史上初めて登場した「一般庶民」のための椅子です。

もともと家具といえば、17世紀頃までは王侯・貴族の権威の象徴か、
はたまた金と時間にまかせて、お抱えの家具職人に作らせた道楽がほとんどで、
その不必要なほどの豪華な装いは、一般庶民の生活とは全くかけ離れたものだったのです。

ところが18世紀に入ると、イギリスのウィンザー城周辺の車大工や挽物師たちが
当時の一般大衆である農民のために、見た目にもそれなりに配慮した、
生活のための実用家具を作りはじめるんですね。

そこでつくられた椅子が、後に土地の名を取って
“ウィンザーチェア”と呼ばれるようになるのですが、
初期の頃のウィンザーチェアは脚が「猫脚(ガブリオールレッグ)」だったりして、
まだまだ様式家具の範囲を出ないレベルのものだったようです。

それがその後、世間に広く普及し、工法が単純化されるとともに、
トーマス=チッペンデールなどの、世界最初の“家具デザイナー”たちが登場し、
デザインにアレンジが加えられるようになると、より一層現在のスタイルに近い、
機能的で洗練されたデザインへと進化していくようになりました・・。

う〜ん、なるほど。
何かこう、妙に親しみやすさを感じる椅子だなー、と思っていたら、
ウィンザーチェアは、まさに私のような庶民が使う、生活家具の“ルーツ”だったわけですね!

とはいえ、今ではお値段を見るとどう見ても「高級家具」としか思えないのですが・・。(笑)



価格(税込): 27,000 円
参考市場価格: 27,000 円
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