オークチャーチチェア


英国ミッドセンチュリー1950年代から近年まで、実際に地方教会で使われていたチャーチチェアです。

面白いですねー。
中世ヨーロッパで栄えたゴシック様式がモダナイズされるとこうなります!
って「学術資料」のような椅子ですね。

“ゴシック”は11〜13世紀に十字軍の遠征が行われていた頃生まれた建築様式です。

ですのでその様式は当時の教会の勢力の強さを示すように、寺院やその装飾など、
宗教施設から王家や宮廷へとトップダウン型に広まっていきました。

つまり教会発に普及した美術様式だったので、そのデザインは良く言えば神秘的、
でも現代の私たちが見るとかなり複雑怪奇なデザインスタイルと言えます。

例えば、ゴシック建築の典型的な建物として、フランスのノートルダム大聖堂やドイツのケルン大聖堂、
イギリスのウエストミンスター大聖堂、等々がありますが、・・・ホント、すっごいですね!
うわーってカンジ(どんなカンジ?)です。

とにかくまあ、そんな感じだったからか、世間一般への普及は遅く、
生活レベルの家具にまでゴシック様式が見られるのは14世紀以降まで待たなければなりませんでした。

ところで、そんなゴシックですが椅子についても極めて特徴的なカタチをしています。

プロポーションは基本的に立方体で、背もたれはいかにも座り心地の悪そうな垂直型、
また、まさに天を目指しているかのように伸び上がっている、高い尖頭アーチ・・、
ひと目で”ゴシックの椅子”って分かります。

話は元に戻りますが、この椅子もまさにそんなゴシックの、
「立方体」「垂直な背もたれ」「尖頭アーチ」といった基本要素をしっかりと受け継いでいます。

でも、さすがに時代がミッドセンチュリーだけあって、プロポーションはシンプルで、背は低め、
また、ふかふかした座面がとても良い座り心地をイメージさせてくれます。
(実際良いですが。)

何よりもオークの、ナチュラルな明るい木肌がいかにも現代風ですよね。

ところで出所情報ですが、この椅子は何と!
英国正教会のビショップ(司教?)が訪問の際、実際に使われていた椅子だったそうなのです!!

私はあまりこの辺りの内情に詳しくありませんので、あくまで人伝の話ですが、
ビショップは自分の管轄地域にある教会をいくつか受け持っていて、
定期的にそれらの教会を巡回するそうなのです。

その時、お迎えする教会側はこのようにビショップに訪問専用の椅子を用意してお出迎え、
ビショップに対して敬意を示していた、ということなのです。

まさに希少な“ジュニイン・アンティーク”ですね。

尚、こちらの椅子は2脚ペアになっていて、ビショップの同行された方のための椅子なのですが、
あと1脚、肘掛けつきの椅子もあります。
こちらはまさにビショップ専用の椅子になりますので
ぜひそちらも(→AC0012です。)ご覧になってみてください。



価格(税込): 30,000 円
参考市場価格: 30,000 円
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