キンツレKIENZLE オールドアラームクロック


かわいいキンツレKIENZLEの目覚まし時計です。

ベルの鐘がケースの外側に出ているデザインは、一般的に第二次大戦前後(1930~50)につくられたモデルといわれています。
こちらはベルが2つついた“ダブルベル”型の大音量モデルです。
当時としてはかなり小型・軽量モデルだったようです。

ちなみに、今週もう一つご紹介させていただいたユンハンスJUNHANSの目覚ましは戦後の発展期(1950~60)のもので、
ベルはケース内に格納され、さらに小型化されています。

この後、60年代以降、目覚まし時計は機械(ゼンマイ)式から電気式へとムーブメントの主流が変わり、
そしてまた、アラームはベルからブザー(電子音)へ、表示はアナログからデジタル表示へと進化していくことになります。
これは身近な出来事ですので、もうご存知ですよね。

この2つの時計について考察しているだけでも、20世紀の時計の歴史が、
大雑把ですが理解できて、とても楽しく、興味深いアイテムでした。

ということで、こちらのキンツレは「現代目覚まし」のルーツに当たるモデル、ということができそうですね。

でも、今でもこのベルが外側に飛び出したデザイン(「へそ」型と呼ぶそうです)は時計屋さんで見かけられます。
きっと、「目覚まし」としてわかりやすいのでしょう、
いや、絶対寝過ごすことがなさそうで安心できるのかな?

時代を超えた永遠のデザインです。

尚、鐘を打つ「打ち玉」と呼ばれる小さな金づちは、通常、丸い円盤型をしていますが、
こちらのキンツレではハンマーのカタチをしています。

このことから、この時計は1930年よりももう少し古い時代に作られたものか、
あるいはその時代の上級モデルだったものなのかもしれません。

何はともあれ、アールデコ前後(1920~40)のアンティークがお好みの方でしたら、
ぜひお勧めしたいアンティーク・インテリアです・・。

(Buyer/YM)



価格(税込): 14,700 円
参考市場価格: 14,700 円
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