ブラス マイナーランプ


今から約70年前、第二次大戦前後のイギリスで製作された真鍮製のマイナーランプ(炭鉱で使う安全灯)です。

まずまず状態の良いマイナーランプです。

かなり使われてきた積年の使用感は感じられますが、
基本機能はしっかり保持されていて、上等な「骨董品」と言えそうです。

欧米ではマイナーランプのコレクターも多いので、おそらくこちらは収集家のコレクションだったものと思われます。
日本では入手困難なアンティークコレクションですので、
国内の収集家の方でしたら、この機会をどうぞ、お見逃しなく。

さて、ところでなぜ、このマイナーランプに多くの方がこぞってコレクションされているのか、
その理由、ご存知ですか?

そう、マイナーランプは単なる「照明具」ではないから、なのです。

かつて炭鉱での作業は、坑内に充満するメタンガスが坑内照明を着火源として、
常にガス爆発の危険性をはらんでいました。

そこでドイツのウルフ社は、メタンガスが存在していても照明具の炎で着火しない炭鉱専用のランプを開発したのです。
それがいわゆる”ウルフ灯”と呼ばれる「安全灯」。

それは照明具とともにメタンガスの検知器として広く(日本でも)活用されました。

でも、なぜウルフ灯はメタンガスで着火しないのか、ですって?
その秘密は”スチールボンネット”と呼ばれるガラスの上の煙突部分の内部にあります。

中にはチムニーという空気の流れを整流するパーツとともに、金網状の筒が2つありますよね。
この”ガーゼメッシュ”が、ガスに着火させない仕組みなのです。

こちらはその安全灯の仕組みを備えた当時の主力メーカー、イギリスのパターソン社製ランプ。
ガラスを保護している“ガードピラー”(スチールの5本の柱)の下あたり、
「油壺」の上に“PATTERSON LAMPS GATE SHEAD ON TYNE”の刻印が確認できます。

パターソン社はコレクターの間では知らない人はいないほどのメーカーですので、
こちらのランプにも、かなり先進的な機能が盛り込まれていて、
ボンネット下部の吸気口や上部の排気口、ガードピラーを利用した「腰ガラス」の安全装置など、
マニアの方に喜んでいただけそうな仕組みはきっちりと抑えられています。

こちらのモデルでは、さらに腰ガラスのガードピラーとスチールボンネットを
特殊な歯車でロックする安全装置が付いていたように思われますが、
残念ながら、情報不足でその機能については確認できておりません。

ぜひ、詳しい方がいらっしゃれば御入手なさって、その「本物度」をご確認ください。

アンティーク上級者の方にお勧めいたします・・。

(Buyer/YM)



価格(税込): 23,100 円
参考市場価格: 23,100 円
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