スターリングシルバー&クリスタル パヒュームボトル

今から100年以上前の1904年、イギリス中部の工業都市、バーミンガムで製作されたパヒュームボトル(香水入れ)です。
スターリングシルバー(純銀)とクリスタルの切子ガラスで製作された大変高価なお品です。
イギリス現地のアンティークオークションで契約ディーラーが落札したものをデニムが受け継いだものです。
おお・・このただならぬオーラ、
お感じいただけますか?
まずトップに輝く銀蓋・・。
英国伝統 ”バルボス”シェイプのフォルムに、スクロールを描く植物文様が立体的に造形されています。
純銀の何とも表現しがたい色艶とともに、あたかも宝飾品のようにさえ見えます。
側面には、もちろん英国認証機関公認の純銀マーク(パサントマーク)のライオンが確認できます。
そのパサントマークの隣にはデイトレターという刻印があって、波型の四角の中に小文字の”e”の文字が。
調べてみると、おそらくその書体は1904年製とのこと。
ゆうに100年を超えているわけですが、この状態の良さはさすがスターリングシルバー、といったところでしょうか。
そして、ライオンマークの左隣りには産地の分かるアセイマークという刻印があり、
そこにはイカリのマークが確認できます。
ホールマークガイドによれば、それは”バーミンガム”製ということです。
ガラスは透明感があり、”バカラ”クラスなどのようにずしっと重みがあります。
おそらく普通のソーダガラスではなく、鉛を混入させ透明度を高めたクリスタルガラスと思われます。
実際、お写真をご覧いただいてもお分かりの通り、カットガラスが虹色に屈折しています。
明らかに鉛が混入されています。
さらにガラスの表面の幾何学模様はエッチングガラス(薬品などで腐食させて文様を描写したガラス)ではありません。
一体どのように刻み込んだのか、不思議なくらい細かな何本ものカットやスリットが入れられていて、
それがトップのバルボスシェイプと呼応させています。
あたかもケインシートのカゴメ編みのように複雑で細かくて・・良く見ると本当にすごい。
ちなみにこのようなガラスを彫刻する技術というのは、日本では19世紀末まで存在していなかったんですよ、知ってました?
いわゆる「江戸切子(きりこ)」というカットガラスは江戸末期になってようやく、
英国から日本にもたらされたものです。
まさに、英国アンティークの真髄がギュッと凝縮されているガラス工芸品です。
そして、スターリングシルバーの蓋を開けてみると、果たしてそこにはインターナルトッパー(内蓋)が。
さらに、ほのかに香る香水の香り・・。
パヒューム(香水)ボトルといえば、高価なガラスボトルの代表格ですが、
その中にあってもこちらはかなり品質の高いものです。
20世紀を生きたレディから21世紀を生きるレディへ。
素晴らしい贈り物だと思います・・。
(Buyer/YM)
価格(税込):
39,900
円
参考市場価格:
39,900
円
[9]かごを見る
[0]TOPページへ
LOCKON CO.,LTD.