カクトワールアームチェア


とても素晴らしいフランス・アンティークチェアが入荷いたしました!
19世紀末のフランスで製作されたアンティーク通にはちょっと有名な“カクトワールチェア”です。

カクトワールチェアとは、16世紀ルネッサンス全盛のころ、
フランスの上流階級で流行した婦人用の椅子になります。

別名「おしゃべり椅子」などとも呼ばれていたように、
当時の幅広スカートのご婦人方が、社交場などで使っていた椅子です。

こちらのチェアはそんな16世紀当時のカクトワールチェアを
19世紀末の時代に忠実に再現した、リバイバルモデルになります。

リバイバルモデル、とはいってもまだ家具が大量生産に移行する以前のチェアですから
基本的には16世紀当時の仕様とほぼ同じ構成とお考えいただいてよろしいかと思います。

16世紀の高級家具は、歴史上でも最も「傑作」が多かったとも言い伝えられている時代ですが、
チェアでいえば、イタリアの“ダンテスカ”や“サボナローラ”、“カッサパンカ”など、
確かに今でも語り継がれている著名な椅子が多くあります。

カクトワールチェアもそんな著名なチェアの一つになります。

この時代以前の“チェア”といえば、“チェアマン”(議長などの責任者)などの言葉にも残っている通り、
権力者が座る「威厳」の象徴でした。

それが16世紀後半になると、上流階級の間で社交パーティーやオーケストラを入れた音楽鑑賞会が行われる際、
「娯楽を楽しむため」にチェアが用意されるようになりました。

王様が座る「玉座」のような板座で重い椅子から、肘付きで座り心地が良く、軽く折り畳みが出来たりするなど、
サボナローラやダンテスカ、そしてカクトワールチェアが一気に人気を集めるようになり、
ルネッサンスとともにヨーロッパ全土に広がることとなりました。

ところで、カクトワールチェアはご覧のように、当時の衣装に合わせて座りやすいように
極端なオープンアームチェアスタイルを取っています。
細身で直立した背もたれが、着座する美しい貴婦人のシルエットを連想しますよね。

400年も前に、機能性とデザインコンセプトが見事に融合した、
このような素晴らしいエクステリアデザインが考案されたとは、私的にはちょっと信じられない事です。

まさに“ワールドプレミアムチェア”にふさわしい高級アンティークです・・。

(Buyer/YM)

価格(税込): 58,000 円
参考市場価格: 58,000 円
申し訳ございませんが、只今品切れ中です。


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