トーネットTHONET ベントウッドパネルバックチェア


デニムの原点、ベントウッドコレクションです。
こちらは1930年前後のトーネット製、背面にストライプの入ったパネルバックチェアになります。

メーカーは、ラベルや刻印が残っておりますのではっきりとしています。
こちらに使われているトーネットThonetのラベルは1922年から1940年ごろまで使用されていたデザインです。
ほぼ1930年ごろのアンティーク品と見て間違いないと思います。

パネルバックのデザインは比較的古くからカタログに載っておりますが、
古いモデルは主にヨーロッパの伝統的な植物文様などのエンボス柄で装飾されたものが中心。

のちに木部に動物の皮などの模様をエンボス加工する、という現代風デザインに発展していきますが、
こちらはその過渡期に当たる中間デザインなのでしょう。
ちょうど時代性もアールデコ全盛の頃ですし・・。

どちらにしても時代の最先端をいく企業が作った当時の商品、と言えそうです。

ところで初めてご訪問いただいた方のために一言。

「曲げ木椅子」といえば何といってもトーネットのNO.14、通称"カフェチェア”が有名ですが、
トーネット社の曲げ木技術の特許が切れた19世紀末以降、
トーネット社以外にも優れたベントウッドチェアを作る家具メーカーが出てくるようになりました。

例えばフィッシェルやJJコーン、ムンドスなどがトーネットのライバル会社として知られています。

そんな歴史に名を残した著名なベントウッド製造メーカー各社は互いに切磋琢磨して、
商品のデザイン、そして製造技術を競ったことは、量産家具の品質向上に結びつき、
現代のモダン家具へと発展させる歴史的な転換点となりました。

つまり、当時のベントウッドファニチャーの隆盛は、ある意味では今の家具の創成期といっても過言ではありません。

こちらのチェアこそ、そんな家具史の中心人物、トーネット社のその時代の「生き証人」。

実用アンティークですが、椅子マニアの方のコレクションアイテムにもお勧めします・・。

(Buyer/YM)



価格(税込): 13,650 円
参考市場価格: 13,650 円
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