サテンウォルナット オールドキャリッジアラームクロック

イギリスから入荷したドイツムーブメントのマントルクロックです。
ケースのデザインからすると、エドワーディアン(1901-1910)の頃のものと思いますが、
ムーブメントをみるともう少し古いもののように思われます。
イギリスの老舗アンティークディーラーが地元のアンティークオークションで、
「エドワーディアンのマントルクロック」として落札したものをデニムが入手しました。
素性は間違いのないアンティークです。
素材はあまり見掛けることのないヨーロッパ産のウォルナット。
正式な学名ははっきりしませんが、19世紀のフレンチウォルナットとはちょっと違う質感で、
比較的明るめの素地で艶があり、”Stained walnut”などと呼ばれる素材です。
アンティーク家具でごくまれに出会うことがあります。
これが”イングリッシュ・ウォルナット”と呼ばれる材なのでしょうか?
そんなやや赤みのあるミディアムブラウンの躯体には、真鍮ドットのアクセントが品良く配置され、
イギリスらしい紳士的なセンスを感じます。
デザインは、古典デザインの王道を行くシェラトン風の縦型マントルクロックスタイル。
高級感、というか「品格」の高さを感じるデザイン性です。
ムーブメントはオーバーホール済みですので、とても調子良いです。
内部のラベルには”Made in Wrttemberg”とあり、
”Wrttemberg”とは現・南ドイツのバーデン=ヴュルテンベルク州のこと。
1918年までは領邦国家(1806年-1918年ヴュルテンベルク王国)でしたので、
このような表示になっているものと思います。
一般にヴュルテンベルク、とあれば、時計の産地として有名な、
「黒い森(シュヴァルツヴァルト)」の時計メーカー製であることを指しています。
メーカー名は記載がないのでわかりませんが、鷲のイラストがプリントされています。
とすれば、おそらくこちらは、”マウテ”か”キンツレ”のどちらかでは・・?
どちらの会社もワシのマークを使っていますが、右を向いた頭付きのワシはマウテの商標。
1900年ごろ、マウテは英国向け輸出時計シェアNo1だったそうですし、
どちらかといえば、マウテの可能性が高いです。
※エキストラフォトにラベルのお写真を掲載しています。
なにはともあれ、コンディションも良く、
きっとアンティーク上級者の方にもご期待に添える逸品と思います・・。
(Buyer/YM)
価格(税込):
44,100
円
参考市場価格:
44,100
円
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LOCKON CO.,LTD.