A Lady in Victorian dress/ Crystolian Painting


イギリス・ヴィクトリア期の”クリストリウムCrystoleum”再入荷です!
珍しくかなり有名なオイルぺインターのクリストリウムになります。

”クリストリウム”、あるいはクリストリアン・ペインティング”Crystolians”とは、
現地情報によれば、「凸面ガラスの裏に貼りつけられたプリント、あるいはオイルペイント」ということです。

基本的にクリストリウムという絵画手法は、シルクスクリーン印刷のように、
写真や印刷物などをボール型をしたガラスの裏面に転写し、
その絵柄(つまり下絵)にオイルペインティングで色付けをして、
あたかも油絵のように仕上げた、という特殊な絵画技法のようです。

19世紀後半にはイギリスでかなり流行していた絵画の様ですが、
おそらく時が進むにつれて印刷技術や写真品質が発達していったためでしょう、
クリストリウムは20世紀に入って衰退していくことになったそうです。

ただ、現存しているクリストリウムをみると、凸ガラスの裏にオイルペイントされた、
という基本的な手法は共通なものの、大きく2つのタイプに分けられるように思います。
1つは描写的な印象の強いもの(絵画調)と、もうひとつはプリント的な印象の強いもの(写真調)。

こちらはどちらかといえば前者に近いように思われます。
現実の風景に作者の創造性を加味した作品です。

こちらの作者はアンティークのファインアートでは名の知れたイタリア人画家、”G. Dalla Noce”。
19世紀後半に活躍したオイルぺインターで、女性の人物画を複数残しています。

このような著名な作者のサイン入りのクリストリウムに出会うのはちょっと珍しいです。

イタリア人の彼が、なぜイギリス人女性をイギリスのクリストリウム、という特殊な技法で制作する事になったのか、
まったくもって不可解な話ですが、あまり深く考える事はなのかもしれません。

彼の絵が一般的に1,500ポンド以上の値がつく事を考えれば、
彼のサイン入りのこのクリストリウム、ちょっと掘り出しものかな、と、考えるだけで、
イチ・アンティークファンとしては、十分納得ですから!(笑)

いずれにしても、クリストリウムは、「絵」としては油絵などに比べてとても写実的ではありますが、
本物の「写真」と比較すれば、極めて印象的な描写です。

こちらの絵もレンズのような凸面ガラスが見る角度によってさまざまな奥行を見せてくれますので、
その描かれている幻想的な風景に引き込まれていきそうになります。
まさに19世紀のヴィクトリアンにタイムトリップ・・。

きっとアンティークファンの方なら、お気に召していただけることと思います・・。

(Buyer/YM)



価格(税込): 49,875 円
参考市場価格: 49,875 円
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