ｲﾝﾚｲﾏﾎｶﾞﾆｰ ﾃﾞｨｰﾄﾞﾎﾞｯｸｽ
ｲｷﾞﾘｽ19世紀後半､ｳﾞｨｸﾄﾘｱﾝの時代に製作された､ﾃﾞｨｰﾄﾞﾎﾞｯｸｽ(小物入れ)です｡
”ﾃﾞｨｰﾄﾞﾎﾞｯｸｽ”というと､大切なｱｸｾｻﾘｰなどを保管しておく｢宝箱｣のようなもの｡
こちらのﾃﾞｨｰﾄﾞﾎﾞｯｸｽが作られた19世紀後半､
このようなﾃﾞｨｰﾄﾞﾎﾞｯｸｽを所有していた人たちは､間違いなく当時のお金持だったそうですので､
一体､何をこの鍵付きの箱にしまっていたのか､ちょっと気になるところですね｡
宝石? それともﾃｨｰｷｬﾃﾞｨｰとしてお茶でも入れていたとか･･?
(においがないので違うと思いますけど｡)
でも､何だか130年以上前のものとは思えないほどきれいなので､
傷などのつかない軽いもの､たとえば､｢手紙｣などをしまっていたのかもしれませんね｡
いずれにせよ､大切な｢宝もの｣をしまっていた宝箱だったのでしょう｡
そんな宝箱には間違いありませんが､でも､今､私たちが見ると､
この｢箱｣自体が明らかに｢宝もの｣ですよね､どう見ても｡
本当に､この透き通るような華やかな赤い杢目は､息をのむほどの美しさで･･｡
裸眼で3Dを見ているかのように錯覚させられます｡
じっと凝視すると､奥行きの深さにふらふらっとに吸い込まれそうになります｡
稀代まれにみる見事なﾏﾎｶﾞﾆｰのﾘﾎﾞﾝ杢です｡
その木肌は､今なおみずみずしく､ﾎﾞﾃﾞｨ全体が淡い艶に包まれています｡
ﾏﾎｶﾞﾆｰは化粧張りですが､合板ではなくｳｫﾙﾅｯﾄの無垢材に薄板を蒸着した高級仕様です｡
総無垢の構成ながら､すでに1世紀以上という歳月を経ていながらも､一切の歪みを見せることなく､
当時のままの端正なﾌｫﾙﾑをｷｰﾌﾟし続けています｡
無垢の工芸品として考えれば信じがたいほどのｽｰﾊﾟｰｸｵﾘﾃｨです｡
しかも驚くほどの軽さ｡
おそらく当時の高級楽器､あるいはﾐｭｰｼﾞｯｸﾎﾞｯｸｽなどと同ﾚﾍﾞﾙの品質と思います｡
またﾊﾟｰｹｯﾄﾘｰ(幾何学的な文様の象嵌)の色､質感､きめの細かさも絶品です｡
さらにその木肌は100年という時だけが作り上げることのできる“ﾊﾟﾃﾅ(古艶)”を身にまとって､
より一層輝きを増しています｡
現代ではまず復刻不可能な､｢奇跡｣のようなﾃﾞｨｰﾄﾞﾎﾞｯｸｽです｡
お写真でその素晴らしさが伝えられれば良いのですが･･｡
(Buyer/YM)
価格(税込):
34,000
円
参考市場価格:
34,000
円
[9]かごを見る
[0]TOPﾍﾟｰｼﾞへ
LOCKON CO.,LTD.