ムンドスMUNDUS ベントウッドNo14アームチェア


ずーっと、探していたんですよね・・このチェア。
20世紀はじめごろオーストリアで製作された、大変貴重なNo14モデルのアーム付きモデルです。

メーカーはムンドスMUNDUS社。
ムンドスはトーネット社とJJコーン社が1916年に合併した「旧トーネット」最終形態の会社になります。

その後ムンドスは1922年には、 "トーネット‐ムンドス" という社名に改称しますが、
第二次大戦のドイツの敗戦をきっかけに、各国の工場がそれぞれの国の政府に接収され、
ミヒャエルトーネットから続いた真正トーネットはここで潰えることになります。
※詳しくはAC0298 ベントウッドアームチェア No4 カフェダウムCafe DAUM/321などをご覧になってください。

このような貴重なベントウッドチェアを皆様にご紹介することができてとてもうれしいです!

ところで、“ゲブルダー・トーネットGebruder Thonet”社が、
ベントウッド(曲げ木)による世界初の量産家具を発明して、初めてポスターカタログが製作されたのは1859年。

その当時のポスターカタログでその当時の商品ラインアップを見ると、
まだこちらのNo14タイプのアームチェアは商品ラインにはなく、
「肘掛け椅子」としては“No4ダウム”のアームチェアしか存在しておりませんでした。

その後、1873年のポスターカタログになりますとその姿を見ることができるようになります。

ということは、No14アームチェアは1870年前後に開発されたものと推定することができますね。
“トーネット・チェア”としても、ごく初期の頃のモデルと言うことができますね。

No14が150年間で2億脚(!)生産されたと言う事実と比較し
No14のアームチェアがどの程度普及したものか、あくまで想像の域はでませんが、
現在、なかなか目にすることができないところを見ると、当時、それほど生産量は多くはなかったのかもしれません。

アームチェアとしてはポピュラーな”ル・コルビュジエLe Corbusier”のモデル(No6009)がありましたし・・。

それにしても、No14を一回り大きくしたそのアームチェアとしての風格もさることながら、
こちらのチェアはアンティークらしい色と艶、そして風合いが素晴らしいですね・・。

全身に“パテナ(古艶)”というオーラを身にまとい、アンティークブラウンに輝くこのチェアの躯体は
この先どんなに塗装技術が発達しても、再現できない美しい色彩で
このチェアの価値を一段とアップグレードしています。

座面のエンボスも、19世紀のアールヌーボーデザインを髣髴とさせるレギュラータイプで、
より一層、貴重なアンティークとしての「格付け」に貢献しています。

とにかくマニア垂涎のアンティークですよ・・。

(Buyer/YM)



価格(税込): 42,000 円
参考市場価格: 42,000 円
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