ハリス・リーブスHARRIS LEBUS セクショナルブックケース


何と!ハリス・リーブスHARRIS LEBUSのセクショナルブックケースが入荷しました!

非常に貴重な、元祖、バリスターズ・ブックケース(法律事務所/法廷の書庫)です。

あれ? 法律事務所の書庫といえばグローブヴェルニッケGlobe Wernickeでは?
・・と思われますよね、特にデニムの読者様にとって。

もちろん、スタックするセクショナルブックケースといえばグローブヴェルニッケが代名詞的存在。
”グローブヴェルニッケ”スタイル、と呼ばれるくらいですから。

でも以前から気になっていたんですよね。
グローブヴェルニッケよりも流通量が少なくて、現地オークションでしか見かけない、
ハリス・リーブスHARRIS LEBUSというセクショナルブックケースの存在を。

ハリス・リーブスとはかつてロンドンにあった、英国国内でもかなり有名な大手家具メーカーでした。
19世紀後半から1960年代まで存続していたということです。

ハリスリーブスのアンティーク家具はメープルMAPLEなどと同様、非常に技術力の高い高級家具ブランド、
ということで、常にオークションなどで高値取引をされています。

そんなハリス・リーブスのセクショナルブックケース、
未確認情報ですが、1880年代〜1916年までしか作られていなかったようです。

そうすると・・グローブヴェルニッケよりも前につくられていた?

その情報が確かならば、グローブヴェルニッケはハリスリーブスのデザインを受け継いで、
リフトアップ式のガラス扉のスムースに動かす仕組みを独自開発して成功した、ということになります。
なんと、新事実。

確かにアーツアンドクラフツの流れをくむグローブヴェルニッケデザインよりも、
ハリスリーブスのデザインはまさにアーツアンドクラフツそのもの。
(ハリスリーブスの方が古いデザインということです。)

トップセクションのコーニス(天飾り)には古典的なデンタルモールディング(幾何学文様)が彫刻され、
トップデザインに呼応するベースセクションにもコーニスと同様のデザインが与えられています。

基本的に背の高い家具だったセクショナルブックケースですので、
こちらのブックケース、おそらくもとは5段か6段構成だったと思われますが、
長年の使用による破損か、あるいはもともと背の低いタイプもあったのか、
現在は2段構成となっています。

確かにこれだけ精度の高い設計を要求されるスタッキングデザインで、
古典家具同様、天然木の総無垢で、しかも鍵付き!というのは、ちょっと無理がありそう。
どこかが少しでも歪みを持てばコンディションに大きく影響する可能性がありますから。

数多くのスタッキングブックケースの中でこのような高級仕様は初めて見ました。
だからタマ数が少なくて、値段も高いのでしょう。

グローブヴェルニッケでは、スタックの精度が狂わないよう、側板に金属プレートを設置し、
リフトアップの扉が無垢のゆがみで動きが悪くなるのを防ぐために、特許の金具を開発、
スムースな動きを実現し、つまみは中央に1つのみと減らしています。

また、鍵は不要と割り切り、グローブヴェルニッケではついていません。

つまりグローブヴェルニッケはハリス・リーブスの進化系、ということがいえそうですね。
逆にいえば、旧態のハリス・リーブスは品質のばらつきを材料の良さと技術力でカバーしていたことになります。

古典式家具の枠組みから抜けられなかったハリス・リーブスは、歴史から消えてゆく運命だったのでしょうか?

オークションではなかなか高くて手のでなかったパーフェクトコンディションのハリス・リーブス。

セクションの数が減りましたが、逆に使いやすくなってお値段も手の届くところまでにきました。

ぜひこの機会をお見逃しなく・・。

(Buyer/YM)



価格(税込): 123,900 円
参考市場価格: 123,900 円
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