ウィリアム4世William IV スタイル マホガニーファイヤースクリーン

20世紀初頭、エドワーディアンの時代に製作されたイギリスのファイヤースクリーンです。
美しいスタイルです・・。
いや、美しすぎますね。
文字通り、ファイヤースクリーンは暖炉などの飛び火防止に使う「衝立(ついたて)」ですが、
何だかホント、危なっかしいくらいに繊細なデザインです。
そもそも火の粉をシャットアウトするためだけの「機能性家具」だったファイヤースクリーンという衝立、
一方ではその家の最も中心となるお部屋に使われていた家具でしたから、
だんだんと時代を経るにつれて豪華に、そして装飾的になっていった、と聞きます。
古典的な家具が作られていた最後とも言える時代、20世紀初めの“エドワーディアン”の世にあっては、
もはや、ファイヤースクリーンはほとんどお部屋の装飾的に使われていたインテリアだったのでしょう。
限界まで細くシェイプされたマホガニーの躯体は、1世紀の時を経ても一切のゆがみを見せてはおりません。
素晴らしい良材で製作されています。
デザインはかつて栄華を極めた”ウィリアムW世”様式。
二股に弧を描くレッグスタイルが特徴的です。
中央には珍しく素通しのガラスパネルがはめ込まれています。
このパネルには、通常、オーナーが思い思いのタペストリーなどを2枚のガラスに挟み込んで飾るのが
一般的なファイヤースクリーンの有姿ですが、こちらには現在、透明ガラスだけがはめ込まれています。
もともとこのようなデザインで製作されたのか、それとも、いつかお気に入りのパネルが見つかったら、と
考え続けていて、ずっと「白い(=透明の)キャンバス」のままにしておかれたのか・・?
今となっては定かではありませんが、明らかなのは、はめ込まれているガラスは、
映り込みがうねうねする、うねりの入ったアンティークガラスである点。
つまり、近年交換されたわけではなく、
少なくとも半世紀以上はこのような状態だったのでは、と推測されます。
機能的には当然、向こう側の見える透明ガラスであった方が良いわけですし、
2枚のガラスをはさみこもうとするならば、現状、すこし枠の木部に加工が必要になりますので、
もともとこのような状態だった可能性の方が高いですが、それではちょっと夢がありませんね。
あなたなら今まで通り「白いキャンバス」のままにしておきますか?
それとも・・。
(Buyer/YM)
価格(税込):
49,350
円
参考市場価格:
49,350
円
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