ギローGillows Style リージェンシーカーバーチェア


今から220年以上前、18世紀末のイギリスで製作された
リージェンシー様式のカーバーチェア(ご主人様の椅子)です。

世界的に有名なイギリスのアンティークブランド、ギロー商会Gillows製ではないかと思われる、
トップクオリティのマホガニーチェアになります。

・・正真正銘の本物、リアルタイムなリージェンシーチェアです。
素晴らしいスタイリング、非の打ちどころのないパーフェクトフォルムです。

デザイン的には、先細りの縦溝装飾の前脚、”テーパードフルーテッドレッグ”が典型的な、
前期 “リージェンシー”様式のサロンチェアです。

リージェンシー様式とはヴィクトリアンのひと時代前、つまりヴィクトリア女王が即位する1837年以前、
ジョージV世からジョージW世、そしてウィリアムW世へと続く治世下の家具デザインが一般にそう呼ばれています。

狭義にリージェンシー様式というと、ジョージW世が摂政時代の様式を指し、
フランスのナポレオン1世の最盛期、”アンピール”様式や、”サーベルレッグ”などに代表されるような、
古代ギリシャ、ローマの装飾を取り入れた擬古典的なデザインを特徴としていますが、
ここではリージェンシー様式を前述の通り、もう少し広くとらえています。

したがって、この時代は”(レイト)ジョージアン”、あるいは「イギリス家具の黄金期」にもあたる時代で、
イギリス家具史の中でも最も質の高い家具を生産していた時代と重なります。

その時代の代表的なデザイナーといえば、チッペンデールやシェラトン、ヘップルホワイトなど・・。
アンティークファンの方なら知らない人はいないほどの名前が列挙されます。

そしてその時代、デザイナー同様に活躍した工匠もアンティークファンの方なら周知のことでしょう。
代表的な名匠といえば、言うまでもなく、ギロー商会Gillows。

ギローの商品には、西インド諸島より輸入される、世界最高峰といわれるマホガニー材、
”ジャマイカンウッド” や "スパニッシュマホガニー" が主材として使用。
デザイン的には、独特のフルーティング(縦溝)や滑らかなカービング(彫刻)を特徴とする
芸術的な作品群を数多く産出しました。

1730年、Robert Gillow (170472) によってランカスターに設立されたギロー商会は、
またたく間に当時の富裕層御用達の家具となり、
後の経営者は貴族階級にまで昇進するほどの名門企業に成長しています。

当然、ギローの商品は多くの家具工房に影響を与え、“ギロースタイル” が確立されます。
18世紀後半から19世紀初期にかけては特に流行していたのでしょう、
リージェンシー様式の家具にギロースタイルの影響が多く見られます。

こちらのチェアもその一つ。
19世紀末以降は ”ウェアリング&ギローWearing & Gillow”として再編され、
メーカープレートも添付されていますのでわかりやすいのですが、
ギローの時代には、特に初期の18世紀の時代の製品には、商標が見られないことが多く、
ギローオリジナルなのか、ギローに影響を受けたチェアなのか、定かではありません。

ただし、間違いなく言えるのは、こちらのチェアが当時の最高級マホガニー材が使用され、
ギロー同等レベルの技術により製作された、まれにみる最高品質のサロンチェアであること、です。

フロントレッグ、バックレスト、スクロールするアームレストなど、
生き生きとした、ど真ん中のリージェンシーデザインが見事です。

華やかな赤みを持つアンティーク・マホガニーは、キメの細かい繊維質をもち、
磨けば磨くほどそのパテナ(古艶)を増して行きます・・。

(Buyer/YM)



価格(税込): 134,400 円
参考市場価格: 134,400 円
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