オールドブラス マイナーセーフティランプ / ペア


今から50年以上前、おそらく第二次大戦後のイギリスで製作された
真鍮製のマイナーセーフティランプ(炭鉱で使う安全灯)です。

※こちらは2つで1組の商品です。
 お写真向かって左はお手入れ済みのきれいなアンティーク、右はノーメンテの状態のリアルなアンティークです。


まずまず状態の良いマイナーランプです。

かなり使われてきた積年の使用感は感じられますが、
基本機能はしっかり保持されていて、上等な「骨董品」と言えそうです。

欧米ではマイナーランプのコレクターも多いので、おそらくこちらは収集家のコレクションだったものと思われます。
日本では入手困難なアンティークコレクションですので、
国内の収集家の方でしたら、この機会をどうぞ、お見逃しなく。

さて、ところでなぜ、このマイナーランプに多くの方がこぞってコレクションされているのか、
その理由、ご存知ですか?

そう、マイナーランプは単なる「照明具」ではないから、なのです。

かつて炭鉱での作業は、坑内に充満するメタンガスが坑内照明を着火源として、
常にガス爆発の危険性をはらんでいました。

そこでドイツのウルフ社は、メタンガスが存在していても照明具の炎で着火しない炭鉱専用のランプを開発したのです。
それがいわゆる”ウルフ灯”と呼ばれる「安全灯」。

それは照明具とともにメタンガスの検知器として広く(日本でも)活用されました。

でも、なぜウルフ灯はメタンガスで着火しないのか?
その秘密は”スチールボンネット”と呼ばれるガラスの上の煙突部分の内部にあります。

中には金網状の筒が2つありますよね。
この”ガーゼメッシュ”が、ガスに着火させない仕組みなのです。

こちらはその安全灯の仕組みを備えた当時の主力メーカー、
イギリスのマンチェスターにあった、Protector Lamp & Light社製ランプ。

以前にも入荷したことのあるメーカーで、当時のメジャーだったメーカーですので、
こちらのランプには、かなり先進的な機能が盛り込まれています。

上部の排気口とは別にボンネット下部にはレバー式の吸気口があり、
また「腰ガラス」を保護している “ガードピラー”(スチールの5本の柱)と「油壺」には、
誤操作防止の安全装置が付いているなど、
マニアの方に喜んでいただけそうな仕組みはきっちりと抑えられています。

こちらのモデルでは、「油壺」の底面に火力を調整できるダイヤルが付いていたり、
ボンネットをロックした状態で着火できるスライドレバーが付いていたり、と
かなり完成度の高いモデルになります。

ぜひ、詳しい方がいらっしゃればご入手なさって、その「本物度」をご確認ください。

アンティーク上級者の方にお勧めいたします・・。

(Buyer/YM)



価格(税込): 47,250 円
参考市場価格: 47,250 円
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