ジョージアンスタイル スーパーマホガニーチッペンデールチェア


最高級のチッペンデールチェアが再入荷いたしました!
今から100年以上前、19世紀末〜20世紀初頭のイギリスで製作された
珍しいジョージアンスタイルのチッペンデールサイドチェアです。

※こちらのチェアは5脚セットで入荷いたしました。
 またHA0130 スーパーチッペンデールアームチェアと計6脚セットで入荷いたしました。


かなりパーフェクトなジョージアンチッペンデールです。
それも、今まで見た中でも最高級の当時のリプロダクション(復刻品)だと思います・・。

スタイルは、4タイプある“チッペンデール”の代表スタイルの中でも、
チッペンデール最盛期にあたる、ジョージアン様式のトレンドを取り入れた、“ゴシック”調を再現したもの。

このジョージアン(ゴシック風)チッペンデールといえば、アメリカで人気が高く、
一方で、日本ではアーリージョージアン(クイーンアン風)チッペンデールの人気が高いため、
良質なジョージアンチッペンデールを日本で見かけることはほとんどなかったのが現実でした。

しかし、このジョージアンチッペンデールは、デニムが今までに見た、
日本最良の逸品、といっても過言ではないと思います。

完璧に再現されたジョージアンチッペンデール最大の特徴、 ”ゴシックアーチ” をもつスプラットバック(背もたれ)、
そして、 ”チップドカービング” (幾何学文様の浅彫り)やフルーティング(縦溝)の入ったストレートレッグ、
また、この上ない強度を持つ、H型ストレッチャーにバックレッグストレッチャーを加えた4本構造の脚の補強材・・。

完璧ですね。
英国の著名な家具工房の中でも、かなり老舗クラスでないと、
ここまでパーフェクトな再現は不可能ではないかと思います。

ちなみに、世界最初の著名な家具デザイナー、“トーマス=チッペンデール”のデザインは、
筆者が知る限り、彼の生涯で大きく4タイプに集約できます。

初期のころは、まだ時代がクイーンアン様式の色を残していたことで、
クイーンアン様式を彼なりにリ・デザインしたもの(クイーンアン風)、
そして時代が変わり、当時の最先端デザイン、ジョージアンスタイルを取り入れたもの(ゴシック風)、
さらに、大陸で流行していたフランスのルイ15世様式のデザインを取り入れたもの(ロココ風)、
そして、晩年、彼が中国趣味に強い影響を受け、彼のデザインに取り入れた
チャイニーズチッペンデールといわれるデザイン(中国風)。

初期のクイーンアンスタイルのチェアやチャイニーズチッペンデールのキャビネットなどは、
このデニムサイトでも、良くご紹介していますよね。
”リボンバック” で有名な、ロココ風のチッペンデールチェアも、比較的多く入荷していると思います。

しかし、こちらのゴシック風、ジョージアンチッペンデールについては、
過去に1回か2回、あったかどうか・・。
彼の作品としてはメジャーなんですけどね。

とにかく、時代の潮流を敏感に察知するデザイナーの本質的な才能を、彼は備えていたのでしょう、
時代とともに変化する彼のデザイン様式。
ストレートでとてもわかりやすいです。

また一方で、彼は庶民のための家具開発に取り組んでいた、といわれています。
17世紀以前、家具というものは、王侯、貴族たちが金にまかせてつくっていた道楽品で、
庶民にはまったく縁のないシロモノでした。

そこでトーマス=チッペンデールは量産化を目的とした、極めて合理的で優れた “工業デザイン” を追求。
量産化された家具は、ブルジョア階級に受け入れられ、広く世に普及していきます。

しかし、現代人の感覚では、チッペンデールデザインといえば、高級家具デザインの「代名詞」。

唯一、このジョージアンチッペンデールだけが、ある意味では質素といえるでしょうか、
“イギリス家具の黄金期”とも称される、ジョージアンの「長く使える良質な家具」という「庶民性」を持つ点でも、
筆者の中では最も彼らしいデザイン、と印象を持っています。

そして、ジョージアンといえばマホガニー。
もはやお写真の色艶だけでもその品質の卓越さは明らか、と思いますので、これ以上多くの説明は要しませんね。

間違いなく、素材のマホガニーは、ジョージアンクラスの逸材が使用されています。
修理担当職人のコメントも合わせてご参照ください。

黄金期の家具を再現した、最高級のアンティーク、
このチェアがお勧めできない理由はどこにありましょう・・。

(Buyer/YM)



価格(税込): 94,500 円
参考市場価格: 94,500 円
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