スーパーアンティーク リージェンシーマホガニー オーバルテーブル


今から何と! 200年前!
英国19世紀初頭に製作されたレイトジョージアンのブレックファーストテーブルです!
正真正銘のスーパーアンティークです。

このピカピカなテーブル、これが2世紀も前のテーブルです。
信じられますか?

日本でいえば江戸中期、明治維新よりもさらに半世紀も前につくられたものですよ。
つまり幕末当時1870年ごろには、このテーブルは既にアンティーク級だったのです。
驚き・・。

しかし、そんなジェニン・アンティーク(真の骨董)にもかかわらず現代まで実用性を維持するこのコンディション!
これこそ、デニムならではのスーパーアンティークです。

こちらは、家具史に残る希代の天才デザイナー、”トーマス・チッペンデール”などを輩出し、
英国でも「英国家具の黄金期」と称賛された、“ジョージアン”(1714-1830)製。
アンティークで最も質の良い家具といわれている時代の、
ハイクオリティなテーブルだからこそのクオリティ、なのです。

そんなジョージアンの家具のなかでも、このチルト型のテーブルは、”ブレックファーストテーブル”とか
“サパーテーブル”と呼ばれていた、ジョージアンを代表する家具です。
使用しない時は天板を垂直に立てて壁際に置き、部屋のアクセントにもなり、
当時、天才チッペンデールが好んで製作したといわれています。

ただ、チッペンデールは後年「チッペンデール様式」と呼ばれるほどに、貴族的な装飾をふんだんに盛り込み、
天板の立てられるチルトテーブルなどはまさに天板面がスクリーンのように芸術化してしまいますが、
一般的に“ジョージアン”と呼ばれる家具はもう少しシンプルなデザインイメージです。

と、ここまで“ジョージアン”だの”チッペンデール”だのと、知っている方にはなじみ深いワードが出てきますが、
あまりなじみのない方にとっては、「?」なお話になってしまいますので、
ここで少し、当デニムサイトで頻繁に登場する “ジョージアン” という時代について、
簡単にご紹介させていただきます。

前述のチッペンデールなどが活躍した時代は、一般に”アーリー・ジョージアン” (1714-1760)と呼ばれています。
この時代のデザインはまだ、ひと時代前のアン女王の治世下、”クイーンアン”様式の影響下にあった時代で、
大雑把に言って、比較的華やかなデザインの時代といって良いと思います。
また、植民地(西インド諸島)から良質なマホガニー材が輸入され始め、
マホガニー製の家具が広く流行し始めたのもこの時代です。

次に即位したのはジョージ2世の孫の ”ジョージ3世” (1760-1811)。
彼の治世下は、いわゆる”(ミッド)ジョージアン” と呼ばれ、
普通、狭義に“ジョージアン”と言うと、この時代のことを指しています。

ジョージ3世は、「農夫のジョージ」の別名を持つほど、質素なデザインを好み
世間のデザイン様式にも大きな影響を与えます。
で、この時代の家具デザインは、一見カントリー風にも見えるほどにシンプルなフォルムに特徴があります。

この時代の家具は、デニムでも良くご案内させていただいています。

そしてこのジョージ3世の後、ジョージ4世の治世下に入りますが、
その時代を、“レイト・ジョージアン”(1812-1830)と呼んでいます。

厳密にいえば、ジョージ4世の即位したのは1820年ですから、
退位した1830年までの10年を “レイト・ジョージアン” と呼ぶべきなのでしょうが、
イギリス史に詳しい方ならご存知の通り、1811年に病気を患ったジョージ3世に代わり、
1812年以降すでに、当時皇太子だったジョージ4世が実質的に実権を握っていますから、
デザイン様式も彼の影響下にあったとみなされています。

ということで、ジョージ3世がまだ在位中の時代に、
デザイン史は ”ジョージアン” から ”レイトジョージアン” へ移行することになります。

ちなみに、学校の授業で名前くらいは記憶にあることとと思いますが、
このジョージ4世の皇太子だった時代は「摂政政治」(リージェンシー1812-1820)の時代と呼ばれています。

ということで、広義には、リージェンシーはレイト・ジョージアンとイコール、として語られることもありますが、
厳密にいえば、リージェンシー様式は、レイトジョージアンの前期のスタイルで、
後半は ”オールドフレンチ” の時代、と分けてみなされることもあります。

と、まあ、ジョージアンについて、ずいぶんお話が長くなってしまいましたが、
ここからがこちらのテーブルについての本題。

このテーブル、こちらこそがレイト・ジョージアン前期、リージェンシー様式の典型的家具なのです。

チッペンデールの時代から流行していた「一柱式四脚台」のチルトテーブルに、
当時活躍していたトーマス・ホープのエジプト風デザインでアレンジされた、
リアルタイムな当時もののアンティーク。
それがこのテーブルです。

また、現代でも比較的良く目にする ”ライオンフットキャスター”も、実は、この時代に生まれたものでした。

その歴史的な重要性、希少性・・実感していただけますか?

そして・・良く見てください。
前述の通り、ジョージアンは歴史的に「マホガニー」の時代と言われ、
最も良質なマホガニー家具が生産されていた時代です。

木部自体に華やかな赤みを含んだこのテーブルこそが、その時代のソリッドマホガニーなのです。
現代の感覚でいえば、とても家具材にはできない「銘木」級といったところでしょうか。

素材の良さに加え、天板を立てて省スペース性を発揮するという大胆な発想、
4つ股1本柱の美脚的構造・・。

この製作に手間をいとわない姿勢、そして安心性よりも先進性を追求する心意気に、
当時の家具業界が花型産業だった活況を感じませんか?

アンティークを見れば、歴史の教科書には載っていない、当時の人の心が透けて見えるようです・・。

(Buyer/YM)



価格(税込): 108,000 円
参考市場価格: 108,000 円
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