アンティークホーン&ポッシュボーン インレイスナッフボックス


19世紀半ば、1870年ごろに製作された、フランスアンティークのスナッフボックス(嗅ぎたばこ入れ)です。

”スナッフボックス”とは、微粉末状にしたたばこを直接鼻から吸う「嗅ぎたばこ(スナッフ)」を入れる箱。

17世紀から19世紀後半ごろまで、スナッフボックスはステッキなどとともに
フランスだけでなく、イギリスなどでも紳士のアクセサリーとして欠かせないアイテムでした。

このようなスナッフボックスを所有していた人たちは、間違いなく当時のお金持ちだったそうですので、
珍しい素材でできているものやデザインの優れたものなどは大切に保存され、
今では多くのアンティークコレクターたちのコレクションアイテムとなっています。

ちなみに、フランスのリモージュで作られるスナッフボックスなどはリモージュボックスと呼ばれているそうで、
アメリカでは、某大統領夫人など、著名人にも多くのコレクターがいるそうです。

尚、リモージュボックスなどは陶器製ですが、こちらはアンティークホーン製(水牛の角)。

ヨーロッパではかなり古い時代からスナッフボックスが作られていたようで、
その素材や形態、デザインはとてもバラエティーに富んでいます。

ですので、アンティークホーン製といえども、特別珍しいもの、というわけではなかったようです。
詳しく調べたわけではありませんが、他にも、この独特な「黒檀(こくたん)」のような質感の
スナッフボックスを見かけたことがありますので、ホーン製は比較的スタンダードな素材だったのかもしれません。

もちろん、そこらで手に入る材料ではないのでありふれたものでは決してないと思いますが、
嗅ぎたばこの保存には、水牛の角が何か特別な効用をもっていたのかもしれません。

こちらのお品には、さらに水牛のケースの天蓋に、象牙と何かの動物の角を、
インレイ(象嵌)として飾られた大変珍しいスナッフボックス。

ダイヤ型の格子を構成している銀色のワイヤーは純銀との情報もありましたが、
調べるすべはありませんので、はなし半分くらいにしてお聞きになってください。

いずれにせよ、紳士の大切なアクセサリーだったのでしょう。
アンティーク品としては色、質感、デザイン、ともに絶品です。

お写真でその素晴らしさが伝えられれば良いのですが・・。

(Buyer/YM)



価格(税込): 10,500 円
参考市場価格: 10,500 円
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