ナポレオン3世NAPOLEON IIIスタイル インレイ カスケットボックス


フランス19世紀後半、ナポレオン3世NAPOLEON IIIの時代に製作された、カスケットボックス(宝石箱)です。

”カスケットボックス”というと、大切な宝飾品などを保管しておく、パーソナルな「宝箱」のようなもの。

こちらのカスケットボックスが作られた19世紀後半、
このようなボックスを所有していた人たちは、間違いなく当時のお金持だったそうですので、
一体、何をこの鍵付きの箱にしまっていたのか、ちょっと気になるところですね。

宝石? それともティーキャディーとしてお茶でも入れていたとか・・?
(においがないので違うと思いますけど。)

でも、何だか150年以上前のものとは思えないほど普通にきれいなので、
傷などのつかない軽いもの、たとえば、「手紙」などをしまっていたのかもしれませんね。

いずれにせよ、大切な「宝もの」をしまっていた宝箱だったのでしょう。
そんな宝箱には間違いありませんが、でも、今、私たちが見ると、
この「箱」自体が明らかに「宝もの」ですよね、どう見ても。

本当に、このインレイワークは、息をのむほどの見事さで・・。

赤や青の半透明のガラスはエナメル(七宝焼き)でしょう。
周囲をブラス(真鍮)の飾りで囲んだ「有線七宝」という技術の応用だと思います。
アクセントにはマザーオブパールのインレイが施され、また、フォルムを引き締めているゴールドのストライプには
ブラスのワイヤーがストリンギング(線象嵌)されています。

ベース材はマホガニー無垢板と思われますが、内側にはローズウッドと思われる化粧張りが・・。
色、質感、きめの細かさなど、センスの良さは絶品です。
素晴らしい貴族クラスの高級仕様と思います。

総無垢の構成ながら、すでに1世紀以上という歳月を経ていながらも、目立った歪みを見せることなく、
当時のままの端正なフォルムをキープし続けています。
無垢の工芸品として考えればその製作技術はトップクラスです。

しかも驚くほどの軽さ。
おそらく当時の高級楽器、あるいはミュージックボックスなどと同レベルの品質と思います。

さらにその木肌は100年という時だけが作り上げることのできる“パテナ(古艶)”を身にまとって、
より一層輝きを増しています。

現代ではまず復刻不可能な、「奇跡」のようなカスケットボックスです。

お写真でその素晴らしさが伝えられれば良いのですが・・。

(Buyer/YM)



価格(税込): 18,900 円
参考市場価格: 18,900 円
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