グローブヴェルニッケGlobe Wernickeステンドグラス3スタッキングブックケース


20世紀半ばに製作された、“グローブ ヴェルニッケGlobe Wernicke”のブックケースです。

希少なステンドグラスタイプで、素材はマホガニー/ウォルナット、
そしてキャスター付きというレアモデルです!!

何という見事なプロポーション・・。

さすがグローブ ヴェルニッケGlobe Wernickeのアーツアンドクラフツデザインです!

“グローブ ヴェルニッケ”のブックケースは、グローブヴェルニッケ社が特許を取得したオリジナルデザインですが、
後に様々な家具メーカーがそのデザインをコピーし、世界的に普及が進みました。

そして、このように棚がそれぞれ独立しているセクショナルブックケースは、
スタックして組み立てられる独特の機能型キャビネットとして、一つの家具スタイルとなり、
現在も、アンティークでも、多種多様なバリエーションが存在しております。

しかしながら、やはり元祖・オリジナルデザインのグローブヴェルニッケ、存在感が違います。
本当に美しい機能美です・・。

ガラス戸を上部に収納する、つまみのついた独特のリフトアップドアは、
専用のX型金具がスムースなスライドを司っていて、
これがグローブヴェルニッケの独自規格(特許)であり、
同社のブックケースが長く愛されている理由の一つとなっています。

もう一つ、アンティーク・グローブヴェルニッケのアイデンティティともなっていたのは、
側板に入れられたスタック機能をスムースに維持させる金属製のバンド。

このスタックを補助する金属パーツもまた、X型金具同様、グローブヴェルニッケの独自規格として、
外観上のアクセントにもなっておりましたが、こちらのブックケースにはその金属パーツは使用されておりません。

おそらく、グローブヴェルニッケのブックケースは、歴史を重ねていく度にその製造精度を向上させていったのでしょう、
最終的には側面の金属パーツがなくてもスタック機能を長く維持できるまでに、
その精度が向上したのではないかと思います。

こちらのブックケースは、ディーラー情報によれば、戦後〜1950年頃のモデルとのことですが、
1920年代から30年代のブックケースには金属パーツが使用されていることから、
金属パーツがなくなった初期のころのモデルではないかと推測しています。

素材にはマホガニー材が使用されていますが、側面はウォルナットではないかと思われる化粧張りが施され、
この点でも、アンティーク・グローブヴェルニッケではあまり見たことのない外装です。

スタンダードなアンティーク・グローブヴェルニッケのスタイルから、変化が始まっていることが見てとれます。

グローブヴェルニッケのロゴマークデザインが変わっているのも、過去と決別を始めた同社の決意の表れなのでしょうか、
マホガニー&「蜂の巣」状のステンドグラスというグローブヴェルニッケの伝統を受け継ぎながらも、
見る人が見ればわかる小さな変化の胎動が始まっています。
伝統への挑戦、といっても良いかもしれません。

しかしながら、作りは半世紀を経て一体型と変わらないほどの剛性感、狂いの少なさ、設計精度の高さは
さすがグローブヴェルニッケ、目指す理想像に変わりはありません。

“レトロ”という表現がぴったりのアンティークなステンドグラス戸スタイルに、
長年大切に扱われてきた深みのあるマホガニーの木肌の風合い。

率直に素敵なアンティーク家具です・・。

(Buyer/YM)



価格(税込): 210,000 円
参考市場価格: 210,000 円
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