ヤコブ&ヨゼフ・コーンJacob and Josef Kohn ベントウッドカフェチェア


今から100年ほど前に作られた、大変美しいアンティーク・ベントウッドチェアです。
旧トーネットThonet社の前身、ヤコブ&ヨゼフ・コーンJacob and Josef Kohn社製、
パネルバックタイプのベントウッドチェアになります。

※こちらのチェアは2脚ペアで入荷しました。

さすが20世紀ものとは一味違いますね。
手間暇のかかった19世紀のベントウッドチェアは別格にきれいなラインです・・。

特にトーネット社の当時の最大のライバル企業だったJJコーン社のベントウッドチェアについては、
アンティークだけで見る限り、率直に言ってその商品性はトーネットを超えていたように思えます。

こちらのチェアはトーネットのNo108をアレンジしたものと思いますが、
ご覧の通り、その出来はトーネットと同等以上です。

デザインバランスも良く、スタンダードモデルよりもちょっと広めの座面が、
細身のフレームラインをより一層、このチェアを繊細なプロポーションに演出しています。

JJコーン社はもともと、トーネット社の「曲げ木特許」が切れた後、満を持してスタートした競合会社でした。
後発企業でありながら、デザイン力、技術力ともに高く、
アドルフ・ロースの”ミュゼアム”チェア、ヨゼフ・ホフマンの”サナトリウム”のチェアなど、
多くの歴史に残る名作椅子を数多く輩出しました。

しかし、第一次大戦が終結した1922年にはトーネット社と合併し、“トーネット・ムンドス”社と社名変更します。
合併はトーネット側の経営的な事情によるところが大きかったようですが、
それ以上に、おそらく相互に商品開発上のメリットがあったものと思われます。

さて、こちらのチェアは、JJコーン社がトーネットと合併する前のオリジナル品。

原型となるトーネットのNo108が1904年のカタログで標準モデルとなっていますので、
おそらく1890年ごろから1900年代につくられたものと思われます。
少なくとも100年は経過しているモデルです。

必要以上にこだわる曲げ木の「くびれ」具合や前脚のシェイプラインなど、
○○万円もする現代のゲブルダートーネット社製のベントウッドチェアと比べてもはるかに手がかかっています。

骨董品とはいえ、そんなチェアがこの価格で入手できるのですから、
考えようによってはとってもお得、と思いませんか・・?

(Buyer/YM)



価格(税込): 22,050 円
参考市場価格: 22,050 円
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