ヴィクトリアン パピエマーシュPAPIER-MACHEバルーンバックチェア


とっても華やかな“ミッドヴィクトリアン”の椅子が入荷いたしました。

19世紀半ばのイギリスで製作された“バルーンバック”と呼ばれる高級サロン(客間)チェアです。

※こちらのチェアは2脚ペアで入荷しました。

ヴィクトリア女王治世下の“ヴィクトリア”期には豪華絢爛、華やかなスタイルの椅子が数多く製作されました。
このバルーンバックチェアもそんな芸術的なプレミアムチェアのひとつ。

繊細なラインのフレームは、100年以上経過しているのが嘘のように若々しく
つややかな漆黒のフレームが21世紀の私たちに「永遠の美」を誇示しています。

そんなバルーンバックチェアの中でも、こちらはパピエ マーシュPAPIER-MACHEという
当時の特別な装飾法で飾られた、とても希少なチェアになります。

パピエ/ペーパー・マーシュとは、フランス語で「切り刻んだ紙」の意。

大雑把に言うと、紙を何層も重ねて糊などで固めて成型加工した技術のことをそう呼んでいて、
わかりやすいイメージとしては、日本の「張り子」を想像してみていただければと思います。

そしてその塗装は、多くが漆塗りで仕上げられ、金粉や金箔、色エナメルで彩ったり、
あるいは真珠貝/マザーオブパールなどの薄片を張り付けたりして、装飾過多とも思われるほど、豪華なものでした。

「漆」、そして「張り子」とくれば、日本の工芸品をイメージしてしまいますが、実際、
一般的に、パピエマーシュは日本趣味的な装飾技法とみなされることが多く、
”Japanese papier-mache”などと紹介されているアンティークチェアをしばしば目にします。

ちなみに、19世紀半ば、パピエマーシュは、英”ジェネンズ&ベトリッジ”社Jennens and Bettridgeによって
開発され、広められた、ということです。

こちらのバルーンバックがジェネンズ&ベトリッジ社のものかどうかは不明ですが、
黒エナメルのエボニー塗装、そしてゴールドのハンドペイントとマザーオブパールのインレイ(象嵌)など見れば、
まさに当時の「パピエマーシュの椅子」そのものです。

生粋の英国伝統ヴィクトリアン家具になります・・。

(Buyer/YM)



価格(税込): 44,100 円
参考市場価格: 44,100 円
申し訳ございませんが、只今品切れ中です。


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