A landscape beside a small chateau / Oil painting


デニムがおすすめする”アンティークインテリア”のオイルペインティング(油絵)です。
今から150年以上前! 19世紀半ば、フランスの時代区分で言えば、
ルイフィリップからナポレオンV世の時代に描かれた古いランドスケープです。

・・小さな風景画ですが、厚みのあるギルトフレームに「薄っぺら」な複製画などとは次元の違う
「格」の高さを感じるアンティークアートです。
慎重になりがちなアンティーク絵画の仕入ですが、こちらの絵画に関しては、
圧倒的な「本物」のオーラが仕入に一切の躊躇を必要としませんでした。

作風は典型的なバルビゾン派(cole de Barbizon)のもの。
バルビゾン派とは、美術史的にいえば、1830年から1870年頃にかけて、フランスで発生した絵画の一派です。

その当時の有名なバルビゾン派の画家といえば、言うまでもなく ”ジャン=フランソワ・ミレーJean-Franois Millet”。
オルセー美術館に所蔵されている、1857年の作品、ミレーの「落穂拾い(Des glaneuses)」 などは、
絵画に興味のない方でも知らない人はまずいないでしょう。

ちょっと専門的なお話になりますが、19世紀に入ると芸術分野において自然主義の風潮が起こります。

つまりそれまでの伝統的な風景画では、アトリエでの画面構成を重視し、聖書や神話など
宗教的、歴史的な画題や理想化された風景を描いていたのに対し、あらたな自然主義という風潮では
野外での自然観察を重視し、それまで画題になり得なかったフランス国内の森や渓谷、田園風景など、
自然な風景画や農民画を写実的に描くようなトレンドが芽生え始めてきたのです。

自然主義派の画家たちは、フランスのパリ郊外、「フォンテーヌブローの森」を風景画の画題として着目し、
1830年頃より森に隣接するバルビゾン村に滞在したり居住したりするようになります。
そのことから彼らはバルビゾン派と呼ばれるようになりました。

バルビゾン派の有名な画家は、先に述べたミレー以外にも、コロー、テオドール・ルソー、
トロワイヨン、ディアズ、デュプレ、ドービニーなどビッグネームが軒を並べていて、
この中心的存在の7人は、「バルビゾンの七星」などとも呼ばれているそうです。

バルビゾン派の全盛期は1840年から50年代。
こちらの作品はまさにそんなバルビゾン派全盛の時代に描かれた作品です。

こちらの入手経路は、イギリス東部ノーフォークのアンティーク絵画ディーラーより入手しました。

ディーラー情報によれば、出所は、サフォークのロング・メルフォードにある
かなり大きなカントリーエステイト(お屋敷)とのこと。
そのお屋敷はジョージアンの時代(18世紀)に建てられた古いものらしいので、
こちらの絵が描かれた当初から所有されていた可能性があります。

ディーラーでは、この作品は19世紀半ばの制作ということでしたが、
それだけ歴史のあるお屋敷から出たものとあれば、年代情報は確かそうです。
日本でいえば江戸末期のものということになるでしょうか。
いずれにしても、150年近く経過しているとても古い作品です。

小振りなサイズで、インテリアのディスプレイにも、アレンジはしやすいと思います。

19世紀の素敵なカントリーシーンを、ぜひエントランスに、書斎に、リビングに・・。

(Buyer/YM)



価格(税込): 105,000 円
参考市場価格: 105,000 円
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