スーパークオリティマホガニー ヴィクトリアン ベッドルームスツール


今から150年ほど前、19世紀半ば、イギリス・ヴィクトリアン中期に製作された
ミディアム〜ラージサイズのソリッドマホガニースツールです。

美しい椅子です・・。
いや、きちんと“スツール”と呼ぶべきですね。

もともとスツールは中世ヨーロッパの貴族階級においては、背もたれのある「椅子」とは見方が違っていて、
実用性よりも装飾性が重視され、ある意味ではステイタスのシンボルとして位置づけられていました。

そんな時代だったらこそ、このような美しいフォルムが成立し得たのでしょう。

そもそも太古の昔より、スツールは人類が初めて製作した「椅子」ですので
“チェアChairs”が持っていた「権威性」がどんな椅子よりも強かったのかも知れませんね・・。

何て余談はさておき!

このスツールは、といえば、
当時流行だったロココ・リバイバルのデザイン&フォルムを持つ、
特注家具と思われる高級スツールです。

ヴィクトリア女王の治世下(1830-1901)に流行した、
ヴィクトリアン様式の“カブリオールレッグ(獣脚=猫脚)”をバランス良く、
四隅に設定したレッグラインが特徴的ですね。

やや大きめのサイズで、めずらしいほぼ正方形であるところから
おそらく当時の上流階級のオーナーが必要なサイズを指定した、オーダーメイド品と思われます。

しかもこちらの彫刻装飾、イギリスの造形の深い方ならご存知の通り、
これは明らかにプリンスオブウェールズの羽の紋章、”Prince of Wales Feathers”をモチーフにしたもので、
貴族階級の所有者により使用されていた可能性があります。

入手経路はイングランド北部から流通してきたアンティーク品になりますが、
実際には西部のウェールズに近い都市で使われていたものなのかもしれません。

いずれにしても、きっと由緒正しい英国紳士、あるいは貴婦人がお使いになっていたんでしょうね。

それに加えて、この骨太なフレームを構成するソリッドマホガニー。

1世紀半を超える歳月を経ていながらも、当時のままの端正なフォルムを今に伝える超・良質な素材は、
ヨーロッパ産ウォルナットやブラジル産ローズウッドなどともに、
家具材の宝石、といわれる究極の銘木、中米産マホガニーです。

基本的にヴィクトリア期の高級パーソナルチェアは、
ほとんどが、これらのいずれかの材で製作されていますので、
時代考証や置かれていた環境などの推察は、実際には全く必要ないのです。

こんな高価で貴重な家具材を使ったスツールをオーダーするなんて、
一般家庭ではまず考えられません。

手に持つと、ずしっと重みを感じる石のように硬いこのスツール。

筆者が見てきた中でも、間違いなく有数な「無銘の名作スツール」の一つになります。

デニムがお勧めできない理由はどこにもありません・・。

(Buyer/YM)

ヴィクトリアン マホガニー チッペンデール

価格(税込): 140,700 円
参考市場価格: 140,700 円
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