ヴィクトリアン オパリンビーズ&ウォルナット ペアフットスツール

とても希少なジェニン・アンティークのコレクタブルズが入荷いたしました!
今から150年以上前の英国19世紀半ば、“ヴィクトリアン”の時代に製作された、
大変めずらしい、最高コレクションクラスのフットスツールです。
※こちらは2脚1組になります。
・・よーくご覧になってみてください。
この丸い山型フォルムのクッション、ただの刺繍ではありませんよ。
何と、この座面、全面がビーズ細工になっているのです。
このビーズ細工はおそらく、経てきた歳月の風合いとデニムの経験値からして、
このスツールが製作された当時のオリジナル座面ではないかと思われます。
つまり、この座面は一度も張り替えられていないということ。
フットスツールという使用用途から考えても、その可能性は高いと思いますね。
とすれば・・?
勘の鋭いアンティークファンの方ならお気づきのことと思いますが、
そう、当時はまだプラスチックビーズなどはなかった時代。
初期のプラスチック樹脂、すなわちベークライトが一般化したのは20世紀の半ばです。
当時まだ珍しかったプラスチックのビーズをいち早く入手し、半世紀前に張り替えを行い現在にいたる、
という可能性も全く否定はできないわけではありませんが、
確率的には19世紀オリジナル、の方が明らかに高いと思います。
で、あれば、このビーズ、もしかしてガラス製?
触るとひやっとする質感、こすってもさらりとしていて、妙な静電気を起こさない性質、
これ、多分ガラスビーズですね。
デニムが推測するに・・これ、シャンデリアなどで高値が付いている、
あのイタリアのムラーノガラスではないでしょうか?
ムラーノガラスも、実際にはムラーノ島でつくられたガラスだけではないと思いますが、
一般的にオパリンガラスと呼ばれている色ガラスは、ムラーノガラスとされていることが多いです。
最近、特にフランスでは、このオパリンガラスで装飾されたアンティークシャンデリアが超・人気で、
デニムでもオパリン・シャンデリアを確保するのに必死なのです。
※デニムが確保したブルーオパリンシャンデリアの例はこちらです。
話が横道にそれましたが、このスツールの座面、小さなオパリンビーズが無数に編み込まれていて、
花柄を描写しているように見えます。
その使われているガラスビーズは、ブルーオパリン、ホワイト(ミルク)オパリン、
半透明の乳白(グレー?)ガラス、そして透明ガラスの4色。
たった4色の点描でこれほどの描写をするのですからすごい創作技術ですね。
何より、一つ一つ編み込んでいるわけですから、刺繍よりもさらに手間がかかっているのではないかと思います。
座面のお話が長くなってしまいましたが、小さくても木部フレームだって本格的なもの。
ヨーロッパ産独特の、赤みのあるサーカシアウォルナットは、アンティークだけにみられる銘木。
高級アンティークの代名詞、ヴィクトリアンのオープンアームチェアと同じレベルの材料です。
デザインは、18世紀のフランスロココ、ルイ15世様式。
一見、「亀」のように見えるフォルムでも、よく見ればS字ラインを描く本格的なカブリオールレッグ(獣脚)が・・。
家具としては小さくて、ちょっと見逃してしまいそうなスツールですが、
でも、このざっくりと編み込まれたセンスの良いオパリンガラス製タペストリと、
このつややかな質感のサーカシアウォルナットは、
どこをどう見ても最高級のコレクティングファニチャーですよね。
こんな小さなボディですが、見所満載です。
それに、何か、縁起ものの「亀」のようにも見える、このキュートなフォルム・・。
う〜ん、このスツール、唯一の欠点は、(筆者にとってですが)
「脚置き」にするにはちょっともったいなく思えてしまうところでしょうか。
そんなことを気にも留めずに脚置きとしてお使いいただける、
胆力のあるアンティークファンの方に、ぜひ・・。
(Buyer/YM)
価格(税込):
94,500
円
参考市場価格:
94,500
円
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LOCKON CO.,LTD.