スーパークオリティ ヴィクトリアン バールウォルナット ライブラリーテーブル

今からおよそ150年ほど前、19世紀半ば、ヴィクトリア期のイギリスで製作された
最高級ライティングデスク/ライブラリーテーブルです。
「えぇ? この価格、本当?」
と、思われましたか?
そう、本当なのです。
アンティーク家具のバイヤーともなれば、このクラスの家具の相場は心得たものですが、
一般の方には、なぜこんなに高価なのか、わかりにくいですよね。
要するに「アンティーク家具」だからなのです。
単に「時代を経た古い家具」であれば、価値があるものもあればないものもある、とまちまちですが、
「アンティーク家具」にはまず、その存在自体にすでに価値があるのです。
その上で、「時代を経た古い家具」としての価値が加算されますので、最終的に価格が高額になるのです。
つまり「アンティーク家具」とは、単に「時代を経た古い家具」ではない、ということです。
ここで、もう少し「アンティーク家具」についてひも解きをさせていただきたいと思います。
一般的に、日本でアンティーク家具というと、「100年以上経った家具」のこと、といわれていますね。
でも、実際には、おおよそ20世紀前半、1920年代~40年代のクラシックな西洋家具のことを
指しているケースが多いのではないかと思います。
確かに今や2010年代も半ばとなり、すでに100年近くの歳月が経過していますので、
それらも広義にはアンティーク家具、といっても何ら間違いではないでしょう。
アールデコ(1920~30)やバウハウス(1920~30)の時代、ミッドセンチュリー(1950)などの近代デザインも、
いずれはアンティークと呼ばれる日が来るのかもしれません。
しかし英国アンティーク業界内において、狭義の意味で”アンティーク”という価値をもつ家具は、
「リアルタイムな古典様式の家具」のことを指しています。
すなわち、最後の古典様式家具、”エドワーディアン”の時代の家具(1900年代)までがアンティーク家具と、
暗黙の了解があります。
つまり、ちょっと前までは「100年以上前の家具」がアンティークだったのが、
「110年以上前」と、ちょっと時代が進んでいるのです。
ですから、1920年代以降の家具については、狭義の意味では何年経ってもアンティーク家具とは呼ばれない、
ということになります。
(今の価値観では、ということですけど。)
一方、アンティーク以外の家具でも、もちろん優れた家具も多く存在しますが、
それらはあくまでさまざまな時代の家具様式をコピーした、いわゆる”セカンドハンド”(中古)品。
品質的にはアンティークと何ら変わりはなくても、本物かコピーか、という、
オリジナル性を基準にするアンティーク業界では、
時代背景を反映していないセカンドハンドは、全く別次元の家具になるのです。
収集品(コレクティングファニチャー)か実用品(ユーティリティアンティーク)か、
という見方もありますが、それはまたちょっと別の考え方。
アンティークもセカンドハンドも、その価値は見る人の主観的な判断になりますので、
どちらも収集品になり得ますし、同列の存在ということになり、違いはありません。
それに対して、本物か否かというのは客観的な情報に基づく動かしようのない事実。
つまり、例えば「ヴィクトリアンのアンティーク」といえば、ヴィクトリアンに作られた家具のことのみを指し、
1920年代につくられたヴィクトリアンデザインの家具は、本来「ヴィクトリアンのアンティーク」ではないのです。
話が長くなってしまいましたが、デニムが厳密に言う”アンティーク”とは、
「古典様式の時代につくられたリアルタイムなデザインの家具」だけ、ということになります。
デニムサイトでご覧いただければわかりますが、似たような家具でも天地ほどの値段差があるのは、
本物とコピーとの差、によるものなのです。
さて、ということで、こちらのライブラリーテーブルにつきまして。
ライブラリーテーブルとは19世紀半ばごろ、上流階級の間で流行したデスクに似た家具のこと。
文字通り、書籍の閲覧やちょっとした書きもの、調べものをするためのテーブルになります。
スタンダードなライブラリーテーブルは、いわゆる“ロココリバイバル” と呼ばれるヴィクトリアンデザインに、
ロココの ”C” スクロールやエリザベサンのモチーフを盛り込んだ優雅な外観で、
デスクトップには普通、レザー張りが施されていた、ということです。
素材には、当時無垢材よりもはるかに高価だった貴族仕様、”バール・ウォルナット”の化粧材が奢られ、
構造的には、ヴィクトリアン独特のペデスタル(橋げた)式のフットスタイルに人気があった、ということです。
・・いかかでしょう。
まさにこのテーブルのことではありませんか。
ライブラリーテーブルが流行したリアルタイムな時代につくられ、その時、人気を集めていたど真ん中のデザイン。
これこそ真の「アンティーク家具」であり、コレクターたちが評価したコレクティングファニチャーなのです。
取引は現地のアンティークオークションで行われ、プロのバイヤーたちにより競り落とされました。
本物のライブラリーテーブル、従って、この価格なのです。
アンティーク家具の権威、ミラー社Miller'sのプライスガイドを見ても、
標準相場で£2,000〜3,000とされています。
※現在£1=\170~180
ほぼこちらのテーブルは標準相場になっています。
輸入費用を考えれば割安といえるのかもしれません。
使用されている素材の質といい、バランスの取れたプロポーションといい、コンディションといい、
どこを取り上げても超・一級品のアンティークデスクです。
適度な装飾の豪華さには、しかし嫌味はなく、かといって装飾過多にもなりすぎず、
現代インテリアとも違和感なく溶け込ませられるようなエクステリアデザインとなっています。
実用的にも収集目的にも耐えられる、シンプル&ビューティーなプロポーションは、
全く一寸隙もなく、非の打ちどころがありません。
この家具をデニムがお勧めできない理由がどこにありますでしょうか。
時代を超えて永遠の価値をもつ真のアンティーク家具としてご案内いたします・・。
(Buyer/YM)
価格(税込):
420,000
円
参考市場価格:
420,000
円
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LOCKON CO.,LTD.