ベントウッド バンブーBambooファニチャー ミュージックカンタベリー


19世紀末、トーネットあるいはトーネットと同等クラスのベントウッドファニチャーによって製作された、
バンブー製のカンタベリー/マガジンラックです。
大変珍しいコレクションアイテムです。

・・ちょっとジャポニスム(日本趣味的)なアンティーク。

19世紀末には日本文化の影響が西欧、特にフランスあたりでは強かったようですので、
デザイン性による時代考証、という観点からでも、リアルタイムな当時ものといえそうです。

棚板には「畳」のように編まれたシートが張り込まれ、
フレームは、東洋的な「勾玉(まがたま)」、あるいは「風車」をイメージさせる面を構成させるなど、
あたかも当時の日本製品の逆輸入版であるかのようにさえ見えます。

素材として、竹が使われていることだけでも珍しいものですが、
実は、バンブーファニチャーといえば、19世紀末から20世紀初めごろの一時、
曲げ木の家具メーカーたちがこぞって自社のラインアップに取り入れた当時のトライアル的なモデル。

ベントウッドファニチャーの需要が拡大していくとともに、その素材として使われていた
ヨーロピアンビーチ(西欧ぶな)の用材が不足しつつあり、その補完素材としてにわかに脚光を浴びたのでしょう。

1904年のトーネット社のカタログには、5ページほどのスペースがバンブーファニチャーにさかれていました。
※エキストラフォトにカタログページの抜粋を載せています。

こちらは音楽の楽譜などを入れる楽譜台、あるいはマガジンラックとしてつくられたモデル、ということです。

さすがにウィーン発祥の曲げ木メーカーたちがつくるバンブーファニチャー。
日本の竹細工とはデザインのレベルが違います。

その脚のラインには、当時の世界を席巻していたベントウッドファニチャーと同じカーブが与えられています。
これこそ、まぎれもない「ウィーンの曲線」。

「竹」という特殊な素材を使用していながらも、決して主張しすぎないそのデザインは、
さすが当時のトレンドをリードしていた曲げ木家具メーカーによる快作だと思います。

ぜひ、アンティークベントウッドコレクターの方に・・。

(Buyer/YM)



価格(税込): 64,800 円
参考市場価格: 63,000 円
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