ｳﾞｨｸﾄﾘｱﾝﾏﾎｶﾞﾆｰ ｼﾌｫﾈｱﾍﾞｰｽ
英国19世紀半ば､“ｳﾞｨｸﾄﾘｱﾝ”の時代に製作された “ｼﾌｫﾈｱ” ﾍﾞｰｽのｻｲﾄﾞｷｬﾋﾞﾈｯﾄになります｡
ｳﾞｨｸﾄﾘｱﾝのｼﾌｫﾈｱとは､ﾐｯﾄﾞ〜ﾚｲﾄ･ｳﾞｨｸﾄﾘｱﾝ当時､
上流階級の間でとても人気のあったﾌﾗﾝｽ風ｻｲﾄﾞﾎﾞｰﾄﾞです｡
今でもその頃のｺﾚｸﾃｨﾝｸﾞﾌｧﾆﾁｬｰ(収集品の家具)として､
高級骨董のｵｰｸｼｮﾝなどではさまざまなﾃﾞｻﾞｲﾝのｼﾌｫﾈｱを見ることができます｡
でも､現代の｢美的感覚｣において､素直に｢美しい｣､と思えるｼﾌｫﾈｱに出会うことは､
それほどたやすいことはありません｡
貴族階級の家具でしたので､現代感覚では必要以上に装飾過多だったり､
ﾃﾞｻﾞｲﾝのｾﾝｽが21世紀的ではなかったりして､
現実に実用ｱﾝﾃｨｰｸとしてお使いいただけるお品を探し出すのは､なかなか難しい仕事です｡
そんな中で､こちらのｼﾌｫﾈｱﾍﾞｰｽについては､数少ない現代ｾﾝｽをもつｱﾝﾃｨｰｸｱｲﾃﾑの一つです｡
ｼﾌｫﾈｱではなく､ｼﾌｫﾈｱﾍﾞｰｽと申し上げているのは､
もともと天板上についていたﾐﾗｰﾊﾞｯｸﾎﾞｰﾄﾞを外しているため､(ﾍﾞｰｽのｷｬﾋﾞﾈｯﾄ部だけのため)
そのように呼称しています｡
ﾐﾗｰ部分は飾りとして載せられていることが多く､あると天板上にものが載せにくくなってしまうため､
一般的に実用ｱﾝﾃｨｰｸとして使われているｼﾌｫﾈｱは､上飾りを撤去してしまっていることが多いです｡
つまり､ｼﾌｫﾈｱﾍﾞｰｽは､ｻｲﾄﾞｷｬﾋﾞﾈｯﾄと呼んだ方が正確なのかもしれません｡
それにしてもこのｼﾌｫﾈｱ､高級骨董のｵｰｸｼｮﾝに出ても不足のないほどのｸｵﾘﾃｨです｡
正直なところ､なぜこのような家具がこのような価格でﾏｰｹｯﾄに出てきたのか､
ちょっと信じられない思いです｡
引き出しの前板を飾る流れるようなS字ﾗｲﾝのﾌｫﾙﾑ､
そしてｻｲﾄﾞにﾃﾞｺﾚｲﾄされたﾛｺｺのｱｶﾝｻｽﾘｰﾌｵｰﾅﾒﾝﾄ､ﾓｰﾙで縁取られた羽目板扉､
素晴らしい色つや､そして精度を保ち続ける｢銘木｣ｸﾗｽの上等なｿﾘｯﾄﾞﾏﾎｶﾞﾆｰ､
ｺﾝﾊﾟｸﾄｻｲｽﾞながら大きな存在感があり､充分な収納を備えた利便性の高いﾊﾟｯｹｰｼﾞﾝｸﾞ･･｡
本当に非の打ちどころがありません｡
ぜひ次代へと引き継いでいっていただきたい､紛う事なき人類の｢文化遺産｣です･･｡
(Buyer/YM)
価格(税込):
192,240
円
参考市場価格:
186,900
円
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LOCKON CO.,LTD.