トーネットThonet No.8 ベントウッドチェア


19世紀末から20世紀初めにかけてつくられた旧トーネット社のベントウッドチェアです。
大変貴重なコレクターズアイテムです。

このチェアを、「あれ? 何か様子がちょっと違うな」と思ったあなた。
・・あなたは相当なベントウッド通ですね。

こちらを、「何だ、トーネットのNo14じゃん」と思ったあなた。
あなたはごく普通のアンティークファンの方ですね♪

そう、こちらのベントウッドチェアはただのアンティーク・ベントウッドチェアではありません。
トーネットの代表作、No14に良く似ていますが、No14とはちょっと違います。

おそらく世界的にみても非常に現存している個体は非常に少ない、”クラシック・トーネット”の一つ。
正式なモデルコードを”No8”と呼称します。

マニアの方ならご存知の通り、あの世界を席巻した”No14”のプロトタイプにあたるモデルです。

おそらくアンティークとして日本に入ってくるのは初めてではないでしょうか。
筆者は10年ほど、日本の主要なアンティークショップをチェックしていますが、
未だかつて、日本でNo8を見たことはありません。

ところで、”クラシック・トーネット”とは、ミヒャエル・トーネット生存中(1796-1871)にデザインされた、
トーネット社の最初期の曲げ木家具のレギュラー商品のこと。

一般的には、モデルコードNo1〜20までのチェアと、ロッキングチェア、
そして、一部のテーブルと子供家具などを指しています。

それらが市場に出てくるのは非常にまれで、出てきたとしても、あっという間にコレクターたちに買い取られてしまい、
一般のアンティークファンの方たちの前に出てくることは、まずあり得ません。

特に、こちらのNo8につきましては、もともとNo14の前身という位置づけで、
No14が開発されてほどなくして(20世紀初めころ?)、ラインアップからドロップしてしまったモデルですので、
当時より存在した数が少なかったのでしょう、今ではその存在は何年も確認できておりません。

No14が世に登場したあとも、しばらくはNo8は生産をつづけられていましたが、
No14よりも手のかかる高級仕様だったため価格も高く、
あまり販売数は多くはなかったのでは、と推測しています。

No14と同じダブルループの背をもちながら、No14とは違うハート形の座面をもち、
脚の付け根にはハンドメイドで削り込まれた飾り面がある、No14の高級モデルのNo8。
文字通り、「幻」のモデルといっても過言ではないと思います。

尚、トーネット社創業期のころの初期のベントウッド、クラシック・トーネットは、
現在、No4、No10、No14の3タイプしかつくられておりません。

初期モデルは、その製造がハンドメイドに近く、また非常に長尺な部材を必要とするため、
復刻は事実上困難といわれています。

No7000番台のモデルコードをもつ最初期のロッキングチェアなど、近年行われた復活プロジェクトにおいて、
日本円で3ケタに届く販売価格をつけなければならなかったという逸話もあるほどです。

おそらくは将来、新品でもアンティークでも二度とお目にかかれることはないであろう、このNo8。

デニムがお勧めできない理由はどこにもありません・・。

(Buyer/YM)



価格(税込): 102,600 円
参考市場価格: 99,750 円
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