ヴィクトリアン サテンウォルナットウォッシュスタンド

イギリス・ヴィクトリアン末期に製作された、マーブルトップ(大理石天板)のウォッシュスタンド(洗面台)です。
現地情報では1890年ごろのものということですが、感覚的にはもう少し古いものと思います。
かつての富裕層の家具です。
大変希少な家具の高級材、無垢の”サテンウッド”にヴィクトリアンの装飾を施し、
高級金具に真鍮キャスターを装備、という、どこからどう見ても特注の最高級家具です。
でも、これを「ごく日常の洗面台」に使っていたのですから、なんて贅沢なのでしょう。
かなり裕福な家庭で使われていたお品のようです。
ウォッシュスタンドとは、文字通り「洗面台」として使われていた家具ですが、
人類の生活文化の発展の中で姿を消すことになった、今は亡き生活家具です。
当時の世界No1先進国「大英帝国」とはいえ、現代と違って蛇口をひねれば水が出てくる水道などは存在しておらず、
人々はこのようなウォッシュスタンドにボウルを置き、水を張っておいたそうです。
そのため、天板やバックボードには大理石やタイルなど、濡れても良い素材が使われています。
そして時代は流れ、ウォッシュスタンドは人類の生活文化の発展の中で、消えゆく運命となりました・・。
現存しているウォッシュスタンドは確かに現代の建具として、天板に洗面ボウルや配管などを埋め込み、
実際に洗面所に建てつけて使われているアンティークファンの方も少なくはありません。
でも・・でも、です。
その使われている素材の良さ、デザイン性の高さなど、家具としてのクオリティの高さは、
「部品使い家具」などではあまりにもったいなさすぎませんか?
実際、「無用の長物」となってしまった今でも、
ウォッシュスタンドは様々な用途で人々に、「家具」として、愛され続けています。
ね、このウォッシュスタンドを見ていただければ、お分かりいただけますよね。
こんな素敵な家具、ばらばらにできますか?
華やかな彩りを見せる、珍しいブラウンベースカラーの大理石天板、
キメが細かくオレンジに輝く逸材、かつて宮廷家具のみに使われたサテンウッド、
スワンネックをトップレイルに据え、ヴィクトリアンタイル、フルーティング(縦溝)、
バラスター(花瓶状の柱)で装飾されるヴィクトリアンスタイル・・。
本当に素晴らしい家具です。
まさに、失われた遺産・・。
(Buyer/YM)
価格(税込):
138,240
円
参考市場価格:
128,000
円
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LOCKON CO.,LTD.