エドワ―ディアンオークコレスポンデンスボックス

20世紀初めごろ、エドワーディアンのイギリスで製作されたコレスポンデンスボックス(文書箱)です。
”コレスポンデンスボックス”というよりも、レターボックスと言った方がわかりやすいでしょうか。
つまり大切な書面などを保管しておく「私書箱」のようなもの。
こちらのボックスも、もともとは (おそらく仕事に関連した) 郵便物を
整理保存するためのものだったようです。
鍵が付いていることでもお分かりのように、知られたくない、知られてはいけない書類を、
ストックしておくことを目的につくられたのでしょう。
この時代、このようなボックスが必要だった職業は、弁護士や裁判官などの司法関係の方か、
医療関係などの個人情報を扱う職業の方・・?
どちらにしても、出来の良い高級品ですから、それなりの身分の人が使っていたものと思われます。
でも、後に社会の情報化が進み、もっとセキュリティーを強化する必要が出てきたのでしょう、
後年はオーナーのプライベートな大切な手紙などを保管する用途で使われていたように思われます。
何故って・・う〜ん、何か、扉を開くと、家族の写真などが収められていたりするのが、
自然なように見える収納レイアウトですから・・。
いずれにしても、何だか100年以上前のものとは思えないほどきれいなので、
頻繁に出し入れする、事務用途のレターボックス、として使われていたわけではないことは正しそうです。
つまり、前オーナーにとって大切な情報をしまっていた「宝箱」だったのでしょう。
でも、中身だけではなく、この「箱」自体も明らかに大切な「宝もの」ですよね、どう見ても。
本当に、このオークの色艶は、アンティークファンの心を魅了する味わい深さで・・。
身近に置かれるケースですので、その材には厳選された良材が使われています。
天板のオークの虎斑杢も、明らかにデザイン性を意識した木取りです。
それは正面の前板をご覧になっていただければわかりますね。
「ホタル」飛びまわっている残像のような、その杢の表情は、まさに自然のアートと言えるものです。
材質自体もとても良いものです。
総無垢の構成ながら、すでに1世紀以上という歳月を経ていながらも、一切の歪みを見せることなく、
当時のままの端正なフォルムをキープし続けています。
無垢の工芸品として考えれば信じがたいほどのスーパークオリティです。
さらにその木肌は100年という時だけが作り上げることのできる“パテナ(古艶)”を身にまとって、
より一層輝きを増しています。
現代ではまず復刻不可能な、アンティークならではのレターボックスといえるでしょう。
お写真でその素晴らしさが正確に伝えられれば良いのですが・・。
(Buyer/YM)
価格(税込):
77,760
円
参考市場価格:
75,600
円
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LOCKON CO.,LTD.