ヤコブ&ヨゼフ.コーンJ&J.Kohn No264 ベントウッドアームチェア

今から100年以上前に作られた、
大変美しいアンティーク・ベントウッドチェアです。
旧トーネットThonet社の前身、ヤコブ&ヨゼフ・コーンJacob and Josef Kohn社製、
パネルバックタイプのベントウッドチェアになります。
手間暇のかかった19世紀のベントウッドチェアは、
別格にきれいなラインです・・。
特にトーネット社の当時の最大のライバル企業だったJJコーン社のベントウッドチェアについては、
アンティークだけで見る限り、率直に言ってその商品性はトーネットを超えていたように思えます。
JJコーン社はもともと、トーネット社の「曲げ木特許」が切れた後、
満を持してスタートした競合会社でした。
後発企業でありながら、デザイン力、技術力ともに高く、
アドルフ・ロースの”ミュゼアム”チェア、ヨゼフ・ホフマンの”サナトリウム”のチェアなど、
多くの歴史に残る名作椅子を数多く輩出しました。
しかし、JJコーン社は20世紀にはいるとムンドス社と合併してコーンムンドスとなり、
さらに第一次大戦が終結した1922年にはトーネット社とも合併し、“トーネット・ムンドス”社と社名変更します。
いずれも合併は経営的な事情によるところが大きかったようですが、
それ以上に、おそらく相互に商品開発上のメリットがあったものと思われます。
さて、こちらのチェアは、JJコーン社がトーネットやムンドスと合併する前の純粋なオリジナル品。
大変貴重な旧書体の刻印入りモデルです。
JJコーン社高級ラインアップのNo264のバリエーションモデルとして製作されたものと思われ、
No264系モデル独特のクラシックな文様が背当てに装飾されています。
No264は、1904年のカタログではすでに定番商品化されていますので、
こちらも少なくとも19世紀末には存在していたモデルと思われます。
必要以上にこだわる曲げ木の「くびれ」具合や前脚のシェイプライン、
ハンドメイドのプレス仕様という非常に手間のかかったカービングバックパネル、
クラシックな台形の座枠形状、現代品よりも一回り大きいサイズである、など、
高級ラインのNo264ベントウッドチェアの中でもさらに高級感を高めた最高級の仕様と思われます。
アンティークとしても、非常にコンディションの良い状態で維持されてきていて、
まさに博物館クラスのコンディション。
特徴的なパネルバックと座面のエンボスもとてもきれいな状態で残っていて、
かなりポイント高いです!
いつか、日本でもアンティークベントウッドチェアが広く知られるようになった時、
こちらのチェアはきっと手の届かないほどの高級アンティークとなっていることでしょう。
デニムがお勧めできない理由はどこにもありません・・。
(Buyer/YM)
価格(税込):
45,360
円
参考市場価格:
44,100
円
[9]かごを見る
[0]TOPページへ
LOCKON CO.,LTD.