トーネットTHONET ベントウッドアームチェアNo19 "エンジェルバック"


オーストリア1890年〜1900年代につくられたと思われる、
ゲブルダートーネットGEBRUDER THONET社製のベントウッドチェアです。

大変希少なオリジナルトーネットです。
ベントウッド収集家の方のコレクターズアイテムです。

こちらは19世紀半ば、トーネット商会により発売された、”No19”というごく初期のころのモデルです。
コレクターには”エンジェルバック”と呼ばれた著名なモデルです。

世界的に人気の高いモデルですので、ネットでも”トーネット No19”と検索すればさまざまな情報に行き当たります。

オリジナルデザインはトーネットですが、販売されていた当時、すでに人気が高かったのでしょう、
ヤコブ&ヨゼフ コーンJACOB & JOSEF KOHN、フィッシェルFISCHELからも
No19と同デザインが販売されています。

トーネットの販売開始が正確に何年かは不明ですが、1873年のポスターカタログには載っていなくて、
JJコーン社の1883年のカタログにはすでに掲載されています。
つまり1870年代後半につくられた可能性が高いですね。
フィッシェルのNo19はさらにそのもう少し後かもしれません。

さらに20世紀後半にエンジェルバックの復刻モデルが出ます。(おそらくポーランド製)
つまりエンジェルバックデザインは合計4社のメーカーが作っている、ということになります。

さらに各社のエンジェルバックは、それぞれまったく同じデザイン、というわけではなくて、
微妙に背面のデザインが違っているんですよね。
つまりエンジェルバックのチェアは4種類存在している、ということです。

え?
どこが違うのかって?

デニムサイトのキーワード検索に”エンジェルバック”と入れてみましょう。
4種類全てのエンジェルバックデザインが検出されるはずです。(エヘン)

4つのデザインとも「天使の翼」が生えていますし、「天使の輪」もあります。
違いは「翼」のデザインが(曲げ木の処理の仕方)がちょっと違うだけ。
構造的には同じであることがわかります。

ただし、20世紀の復刻盤だけは構造が全く違っています。
これは、オリジナルデザインがとても長いブナの木を使用するため、現代ではつくれなくなっているためと思います。

つまりアンティークのNo19は「過去だけの遺産」ということですね。
ベントウッドのイチファンとしては、もう一度復活してくれることを願ってやみません。

そういえばもっと長いブナの木を使用するロッキングチェアの復刻プロジェクトが、
ドイツの現トーネット社であったと聞きました。

しかしなんと、その1脚の小売価格は3ケタ越え!
いくら復刻できてもそれでは・・。

アンティークのベントウッドチェアは日に日にその数が少なくなってきています。

ファンの方は価格が高騰してしまう前にお早めにご決断されることをお勧めいたします・・。

(Buyer/YM)



価格(税込): 95,040 円
参考市場価格: 92,400 円
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