トップクオリティ ヴィクトリアンオーバルダイニング チルトアップテーブル

今から約130年ほど前、19世紀末、ヴィクトリア後期のイギリスで製作された、
ヴィクトリアンスタイルのキャスター付きオーバル型チルトアップテーブルです。
すばらしいマホガニー総無垢の高級アンティークテーブルになります。
このテーブルは、現在出回っているそれら“ペデスタル・テーブル”のルーツとなるモデル。
正真正銘、ペデスタルテーブルが誕生した1世紀半前に作られた本物のアンティークです。
“ペデスタルPedestal”テーブルは、テーブルの脚が四隅、あるいは両端にあるのではなく、
一般的に中央に1本、台座式に天板が支えられている構造をもつダイニングテーブルの総称です。
古くはイギリス18世紀半ばごろ、主に王侯貴族の朝食用テーブル(BreakFast Table)として多くみられたデザインで、
19世紀にはいるとヘップルホワイトなど、著名な家具デザイナーが自身のテーブルデザインに取り入れはじめました。
すると、こうした1本柱の台座式テーブルは瞬く間に広く普及することになりました。
といってもこうしたテーブルは、明らかに当時の平均的なダイニングテーブルよりも、数段上のクオリティをもち、
素材やその彫刻や飾りの豪華さを見れば、流行していたのは富裕層の間だけ。
当時も「高嶺の花」だったんだろうな、ということは容易に想像できますが、
19世紀前半あたりがそのが「誕生期」と考えてよいと思います。
その後、ペデスタルテーブルは、小ぶりな“トライポッド”型の三つまたから
大きめサイズの四つまたも見られるようになり、
また、生活様式が変化とともにダイニングテーブルの拡大ニーズが高まったことから、
台座の構造も1本柱から2本柱、3本柱・・と増加し、
マルチレッグの“ピラーテーブル”Piller Tableも派生していきました。
おそらく現在のペデスタルテーブルの構造的なルーツは、
この19世紀後半あたりに確立されているように思われます。
デザインはクイーンアン、チッペンデール、シェラトンから、フランス系、リージェンシー、
エドワーディアン様式(20世紀初め)とさまざまな影響を受け、
1970年に入るとモダンデザイナー、エーロ・サーリネンにも取り入れられるほど、普及しました。
機能面でも、初期のチルトアップ式から回転式、リーフエクステンション式とバリエーションも多彩です。
こちらのテーブルについていえば、厚みあるオーバル型のテーブルトップに四つまた一本柱のペデスタル構造、
やわらかなシルエットラインのフランス系デザイン、と、1880年ごろのヴィクトリアン・ネオバロック様式のど真ん中!
当時の最先端のデザインが用いられています。
ペデスタルテーブルが誕生した当時のリアルタイムなアンティークといえます。
素材は中米産スパニッシュマホガニーを主材とし、天板全面にはシンメトリーのマホガニー・リボン杢を一面使用。
さらに見えない構造材にまで上等なマホガニー無垢材を使用したり、当時の高価な真鍮ラッチ(留め具)が使用されるなど、
随所に貴族階級が使用していたと思わせる作りの良さがうかがえます。
基本的に実用家具というよりもコレクタブルズ(収集目的のアンティーク)になりますが、
天板がチルトアップする機能やしっかりとしたつくりの良さは、
少なくとも200年(あと半世紀)は実用に耐えられると思われます。
インテリアとしても、“S”字を描くやさしい脚の曲線使いや、ゴージャスかつエレガントなレリーフのオーナメントは
不必要なデコレーションは廃することで、現代のインテリアスタイルにも対応するまとまりの良いデザインとなっています。
一生をともにしたいアンティークテーブルをお探しの骨董ファンの方には、
ぜひお勧めしたい「至高の一品」といえそうです。
デニムがお勧めできない理由はどこにもありません・・。
(Buyer/YM)
価格(税込):
216,000
円
参考市場価格:
210,000
円
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LOCKON CO.,LTD.